終末時代に起きること 世界大戦 イスラエル国家の再建 エルサレムの支配 北からの侵略…
1. すでに起きたこと
聖書に、終末までに起こると預言されている、9つの出来事があります。
そのうち実現されたのは、①世界大戦(1914~45)。これは地域戦争とは全く質の異なる、「民族は民族に、国は国に」敵対するとイエスが言われた世界戦争でした。
そして、②イスラエル国家の再建(1948)です。ゼパニア書2:1~2他、大患難とユダヤ人の民族的悔い改めに先立って、不信仰なままのイスラエルの帰還が起こっていることが、様々な預言の前提となっています。
そして、③エルサレムが完全にイスラエルの支配下になる。1967年の六日戦争でイスラエルは勝利し、エルサレムと神殿の丘(旧市街)を占領しました。(…これが完全な支配と言えるかどうかは、異論もあります)
2. 次に起きること
次に起こるのが、④北の諸国連合の侵攻です。北からのおびただしい軍勢がイスラエルに侵攻しますが、イスラエルの山々で滅ぼされます。
エゼキエル書38:1~9には、イスラエルが政治的、軍事的に安定し、油断しているところに、北からの大侵攻が起こると記されています。侵略軍の派遣国が位置するのは、現在のロシアとイラン、トルコです。
シリア内線を調停に導くなど、ロシアが中東への影響力を強め、北朝鮮とイランの核兵器の共同開発疑惑が取り沙汰されています。歴史が、聖書の預言通りに進んでいることを強く実感させられます。
3. その後に起きること
北の諸国連合の敗北と壊滅は、⑤世界統一政府の誕生を後押しすることとなります。
そして、統一政府の下、⑥世界は、十の王国(行政区?)に分けられるのです。
この後、いよいよ、⑦反キリストが登場します。「不法の人、滅びの子(Ⅱテサ2:1~3)」とも呼ばれる反キリストは、世界人類に対して甚大な影響力を持っていきます。
しばし、⑧偽りの平和が続いた後、反キリストは、⑨7年間の平和協定をイスラエルとの間に結ぶのです。この契約の時点から、7年間の大患難時代が始まります。 ・
4.携挙はいつ起こるか分からない
注意点は、教会の携挙は、いつ起こるか分からないということです。
世界は基本的に、どんどん悪くなっていきます。「不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります。(マタ24:12)」とある通りです。
「しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われます。この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます」(マタイ24:12~14)
教会の携挙が起こる一つの条件は、教会時代に救われるべき異邦人がすべて救われて満たされるということです。
福音宣教は、この終末時代において、むしろ進められなければなりません。
宣教には、一定の平和も必要です。神様が、救われるべきすべての人を救うべく必要を満たしてくださいます。
何があろうといたずらに不安に捕らわれることなく、救いの福音のよき知らせを伝えていくことが、私たちに求められている使命だと信じます。