動画&まとめ ⑪使徒の働き9:1~43「サウロの回心」目からウロコの最初の出来事
1. 打たれるサウロ 使9:1~9
ステパノの死にも関与していたサウロは、ユダヤの外、ダマスコまで迫害の手を延ばします。しかし、その途上、神の光がサウロを打ったのでした。
「サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか」
神の名をたずねたサウロへの「わたしはある。イエスである」という答えは、サウロに対するイエスの神性宣言でもあります。
イエスは人となられた神である。驚愕の事実は、何より大きな衝撃をサウロに与えたことでしょう。
光に打たれたサウロの目は、開いているのに見ることができませんでした。聞こえている、開いているのに、理解せず、見えない。それが、罪の中にある者の姿です。
2. サウロの開眼 使9:10~19
ダマスコの信者アナニヤが、神の命令に従い、サウロのところへ遣わされます。
アナニヤがサウロに手を置いて祈ると、サウロの目からウロコのような物が落ち、彼の目は開かれました。
3. 証するサウロ 使9:20~31
サウロはただちに、ユダヤの会堂で、イエスは神の子であると宣べ伝え始めました。
狼狽する人々はついに、サウル殺害を企てます。陰謀を察知したサウロは、カゴに乗って、町の城壁から吊り降ろされました。
この後、サウロはアラビア地方に逃れ、ほとぼりが冷めた頃にダマスコへ帰還、3年後にエルサレムに上りました。(ガラ1:18)
当初、サウロを恐れていた信者たちでしたが、バルナバが使徒たちとの仲介をします。正式に受け入れられたサウロはさらに福音宣教に邁進していきました。
やがて、サウロは、バルナバと共に、異邦人の地をめぐる宣教旅行へ旅立つこととなります。
4. ペテロの宣教 9:32~43
カイザリア周辺でペテロを通して起きた二つの奇跡。中風患者のアイネヤが立ち上がって床を整え、死んだ婦人ドルカスが蘇ります。
イエスを彷彿とさせるこれらの奇跡は、主イエスの預言の成就でした。
「まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしを信じる者は、わたしの行うわざを行い。またそれよりもさらに大きなわざを行います。わたしが父のもとに行くからです。ヨハ14:12」
昇天されたイエスが、聖霊と共に働かれているがゆえに、これらの奇跡は起きたのです。
この後10章では、異邦人への聖霊降臨が起き、異邦人への福音宣教の扉が開かれることとなります。
5. サウロの回心に学ぶこと
①イエス・キリストは生きておられ、 罪人を変えることができます。
②神の憐れみ、救いは、すべての人に 差し出されています。
③救われた者には、福音宣教の使命が 与えられます。
サウロは、一方的に神の憐れみを受け、ただ、主イエスを信じる信仰により、恵みによって救われました。
共にいてくださる主イエスに信頼して、この良き知らせを喜びもって伝えていく者でありたいと願います。