動画とまとめ ⑫使徒の働き 10章「異邦人への聖霊降臨 百人隊長の信仰」
目次
1. 百人隊長コルネリオ 使徒10:1~8
ヘロデ大王が建設した港湾都市であり、ローマの総督府であったカイザリア。ここに駐留していたローマ軍の百人隊長コルネリオは、唯一の神を恐れる、ユダヤ教への求道者でした。
彼に天使が現れ、南方の港街ヨッパに滞在中のペテロを招くよう命じます。
2. 天からの幻 使者の訪問 使徒10:9~23
翌日の正午頃、ペテロは不思議な幻を見ます。律法で穢れとされ、食用を禁じられていた生き物が、敷布に入れられて降りてきたのです。
屠って食べなさいという主の促しにためらうペテロ。食物規定を厳守していたユダヤ人には、にわかには受け入れがたいことでした。
三度のやりとりの直後、幻の意味を思案していたペテロのもとに、コルネリオの使者が到着したのでした。
3. コルネリオを訪れるペテロ 使徒10:24~33
翌日、ペテロの一行がカイザリアに到着すると、コルネリオは、親族や友人たちと共に待ち構えていました。
ひれ伏すコルネリオに、ペテロは崇めるべきは主だとさとし、幻を通して与えられた主の意志を伝えます。異邦人を穢れた者と言ってはならないと。
事の次第をペテロに告げるコルネリオは、主への期待感に満ちていたでしょう。彼らは、神の御前で祈りつつ、ペテロの到着を待っていたのです。
4. 異邦人に降る聖霊 使徒10:34~48
ペテロが、のコルネリオたちに語ったのは、ペンテコステにエルサレムで語ったのと同様の福音でした。
すると、御言葉に耳を傾けていたコルネリオたち、異邦人の上に聖霊が降ったのです。彼らの口から出た異言が、聖霊降臨の確かな証拠・しるしでした。
福音を信じる信仰によって救われ、新生した彼らに、ペテロはすぐさまバプテスマを授けました。
5. 教会の新たな派遣の時
ペテロが福音を語り、それを聴いたコルネリオたちが信仰によって応答し、聖霊が降った、この時から異邦人伝道が始まりました。私たちも、この枝の末端に連なるものです。
霊的覚醒は、宣言された福音に人々が応答し、聖霊が降るときに起きます。
十字架以前は、モーセの律法が垣根となり、イスラエルを他と区別することで、その信仰を守り育みました。
しかし、十字架の贖いがなされ、聖霊が降り、弟子たちは、いよいよ、異邦人のただ中に派遣されようとしています。
これを開拓間もない教会へ適用させるなら、何を受け取ることができるでしょうか。
まず聖書を学び、信仰を育むことが大切な時があります。異なった教えから教会を守り、礎を築く時です。
そして、やがて本格的な派遣の時が来ます。その時には、異なる立場の人々のただ中へ、恐れず、踏み出して行くことが求められます.
大切なのは、常に主の御顔を仰ぎつつ歩むということ。主が導き、救われるべき、打ち砕かれた魂と出会わせてくださいます。
ただ主に信頼して。
【十字架以前】…律法が垣根となっていた。
【十字架以後】…律法という垣根が取り払われ、ユダヤ人と異邦人からなる教会が誕生した。