動画&まとめ ⑳使徒の働き 18章「私の民がこの町にいる」神が約束された救いへの招き
1. 混沌の町コリントでの宣教 18:1~17
パウロがアテネの次に訪れたコリントは、貿易で栄え、人口70万を擁するギリシャ最大の町でした。
福音はまずユダヤ人へ。パウロは、ここでも原則に従い会堂で語りました。
ナザレのイエスこそメシアであるという宣言をユダヤ人たちは激しく拒み、パウロは異邦人宣教を始めます。
次の拠点とした、神を敬う異邦人ユストの家は、会堂の隣でした。
驚くことに、会堂管理者クリスポが一家で主を信じ、多くのコリント人も救われました。
ある夜、主は幻によってパウロに、「恐れるな、この町にはわたしの民がたくさんいる」と語りかけます。
パウロにも畏れや不安があったのです。この町に腰を据えたパウロは1年半に渡り、神の言葉を教えました。
妬みにかられたユダヤ人は、地方総督ガリヤにパウロのことを訴えます。
しかし、ガリヤは裁判に値しないと門前払いしたのでした。哲学者セネカを弟に持つガリヤ。彼は、賢明な人物と知られた一方で、信仰には冷ややかでした。
収まらないのは、裁判を傍聴しに来た野次馬たち。訴えた一人、会堂管理者のソステネは、リンチに遭いました。
ユダヤ人への差別意識を痛感させられる出来事ですが、ソステネはこれを期にイエスを信じたと言われています。
2. パウロの帰還と新たな旅 16:6~15
旅立ちの日、髪を剃るパウロ。立てていた誓願に、ギリシャ宣教にかけた覚悟、思い、祈りが伝わってきます。
エーゲ海を挟んで対岸のエフェソでも、パウロは会堂で福音を伝えました。
引き留める人々を後にパウロは船出し、カイザリア、エルサレムへ上り、拠点のアンテオケに帰還したのでした。
3. 置かれた場所で用いられるために
コリントは、不道徳の町と呼ばれるほどに、性的に乱れ、様々な偶像礼拝が行われていました。
多くの人々が信じて救われる一方、悪習慣に引き戻される人もいたようです。パウロは後に、コリントの人々を諫めるために数度にわたって手紙を送らなければなりませんでした。
パウロは、幻で主に励まされた時、恐れ、沈黙しそうになっていたのでしょう。鬱的だったのかもしれません。
預言者エリヤを思い起こします。偶像礼拝に陥った北王国で、バアルの預言者と対決し勝利した後、女王イザベルに命を狙われたエリヤは、はるばるシナイ山まで逃れました。
エリヤに、主はささやきかけます。「ここで何をしているのか」 主が励まされ、約束されたしるしは、イスラエルに七千人の信仰者が残っているということでした。
なぜ、今わたしはここにいるのか。ここに、主が「わたしの民」と呼ばれる、福音を伝えるべき人がいるからです。
魂を勝ち取る戦いは、激しく、様々な 妨害があり、心落ち込む時もあります。
主の約束が、私たちの伝道の根拠です。私の使わされたこの場所に、神の民が必ずいる。主の励ましを受け取って、遣わされていきましょう!!