動画&まとめ 「信仰者の罪と罰」 ~聖化の課程をよりよく歩むために~
1. アブラハムの過ちに学ぶ
饑饉を避けてエジプトに疎開した時、妻サラを妹と偽ったために、パロに召し入れられる事件が起きました。
神の介入により守られたアブラハムは、後に全く同じ過ちを犯しています。実は、故郷を出る時から偽り続けてきたことでした。
習慣化された罪は、自分では気付きにくいのです。巧みな言い訳で、罪を直視するのを避け続けるなら、霊的成長を妨げ、時に激しく後退させます。
一方、習慣化した罪を悔い改めることが、次の成長のステップとなります。
悔い改めたアブラハムは、この後、約束の子イサクを授かりました。
2. アナニヤとサッピラの過ちに学ぶ
人々が待ち物を共有し、心も一つにしていた初代教会で、アナニヤとサッピラは、売った土地の一部だけを持って、全てを捧げたと偽りました。
結果、使徒ペテロの前で即座に絶命した二人。彼らは、信者たちの注目を得、教会に影響力を持とうとしました。神と聖徒を欺く嘘が放置されれば、彼らが教会の教祖になったでしょう。誕生間もない教会を守るため、神は、ひときわ厳しい裁きを二人に下したのだと思います。
「偽りの父は悪魔(ヨハ8:44)」です。最悪の嘘は、信仰に関する神を欺く嘘です。
二人は信じていたからこそ、懲らしめを受けたのでしょう。一度与えられた救いは失われることはない一方、信者にも、蒔いた種の刈り取りはあります。
神に対して、兄弟姉妹に対して、信仰について、正直でいたいと思います。
3. クリスチャンの罪への対処
信じて救われ、新しい人生を歩み始めた筈なのに、罪を犯してしまう私たち。
信じた瞬間、あなたという家の主人はイエス様になり、聖霊が住まわれます。
しかし、罪を抱えて閉ざされたままの部屋が残っているのです。それを放置すれば、罪の温床になりかねません。
聖霊は紳士なので、あなたの家の閉ざされた部屋に無理矢理入ることはありません。救いは、自発的な応答であり、信仰の成長にも自発的な応答が必要です。
どうぞと明け渡すなら、その空間をも聖霊が満たしてくださいます。
信じて救われ、信じて委ねることで、私たちは変えられていくのです。
4. 聖化の課程の歩み方
信じて救われた後にも、私たちの内には罪の性質が残っています。
クリスチャンが罪を犯した時、習慣的に続けてきた罪に気付かされた時、過去の罪に気付かされた時には、主の前に罪を告白し、助けを求めましょう。
悔い改めとは、神への方向転換です。罪を告白し、聖霊に満たされ、清められたなら、自ずと、あなた自身の外面にも変化が現れてくるはずです。
一つの罪の悔い改めが、私を、あなたを、着実に次のステップへと導きます。主を信頼して歩んで行きましょう。