聖徒伝7 ノア③ 創世記9章 虹を見上げて ~ノア契約~
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1. 大洪水後の世界で 8:21~22
大洪水の後、神は、二度と大洪水によって世界を裁くことはしないと、一方的に約束されました。
今のこの世界は、神の一方的な憐れみと、神ご自身の約束によって保たれています。
激変した不安定な世界で、人々は、寒さや暑さに悩まされるようになりました。
創造論の立場では、大洪水後に、氷河期がやってきたと考えられています。
ノアたちは、比較的温暖な地に移住し、とどまった。それがおそらく、後のバビロンの辺りだったのだと思います。
2. 神の命令 ノア契約・前半 9:1~7
「生めよ。ふえよ。地に満ちよ」と、新たな人類代表のノアに、神は呼びかけました。
アダムへの命令と違うのは、「地を従えよ」とはないこと。
人の罪により、地上の支配権は、サタンに奪い取られてしまったからです。
罪を犯した人間を赦し、再び増え広がるよう命じられた。これが神の命令の中心です。9章7節でも、繰り返されます。
化石から見ると、洪水前から動物の肉食はあったようです。神に背く人も、肉を食べていたかもしれません。
しかし、初めて人類に肉食が許可されたのは、大洪水後でした。
人類が、厳しい環境で生存し、増え広がるために、肉食は必要なことだったのです。
同時に、「血を食べるな」と命じられました。「肉のいのちは血の中にあるから(レビ17:11)」です。
今も世界各地にある悪魔礼拝では、血を飲む儀式が行われているといいます。これは、神に真っ向から反逆する行為です。
また、故意の殺人に対する死刑が定められました。
死刑制度は、人間の統治機関の存在を前提としています。
神は、洪水後の世界を人間の組織、すなわち国に委ねられたのです。
3. 虹のしるし ノア契約後半 9:8~17
ノア契約は、人類代表のノア、その子孫である全人類、すべての生き物を対象として結ばれた、永遠の契約です。
そのしるしが、虹でした。虹は、ケシェット(戦いの弓)という言葉です。
神は、戦いの弓を雲の中に置き、平和、つまり神と人、すべての生き物との和解のしるしとされたのです。
ノアが見たのが、世界で初めての虹でした。
虹は、雲(空気中の小さな水滴)に反射した光です。
大洪水前は、空気中の水は完全な気体(水蒸気)であり、虹は出現しなかったのだと考えられます。
ノア契約は、永遠の無条件の契約です。
世界に虹のある限り、この時代の終わるまで、有効なのです。
まとめ. 大洪水と大艱難
ノアは、想像もつかない大洪水の裁きを受け入れ、神の示された道に従い、箱舟に乗り込んで、救われました。
大洪水の後には、神に感謝の献げ、神との約束を信じ、契約を結びました。
今の時代の私たちに求められているのは、世の終わりの大艱難の裁きを受け入れ、キリストだけが、救いの道だと信じ、人々に告げ知らせることです。
主の来られる時まで、兄弟姉妹と共に、主を信頼し続けて行きましょう。