十勝の鹿追町 聖書と人生のいろいろ

聖徒伝16 アブラハム⑧ 御国を待ち望みつつ アブラハムの終活 創世記23~25

2020/08/27
 
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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 執筆者は、牧師:三浦亮平です。


【アウトラインPDF】16_アブラハム⑧_アブラハムの終活_191124

1. 親族の消息 22:20~24

イサク奉献の後、ハランで別れた兄弟ナホルが大家族になっていることが告げられました。その孫がリベカです。

 

2. サラの死 23:1~20

イサク奉献の7年後、妻サラが127歳で死去。アブラハム137歳の時でした。

ヘブロンに住むヘテ人エフロンから、墓地を法外な値段で即買いしたアブラハム。中東流では、本来なら長い時間をかけて値切り交渉するところです。

一刻も早くサラを葬りたいという愛情の表れだったのだと思います。

 

3. イサクの結婚 24:1~67

140歳のアブラハムは、イサクの嫁探しを信頼するしもべエリエゼルに託して、親族のいるハランへ送り出しました。

ももの下に手を置いたのは、子孫にかけた厳粛な誓いです。重大な使命を帯びたしもべエリエゼルは、「神は我が助け」という名の通りの信仰者でした。

700kmの旅路の末に辿り着いた井戸で、しもべは、水を乞うた自分の十頭のらくだにまで水を飲ませる娘こそ、主がイサクに与えた嫁だと祈ります。

直後に出会ったリベカが、祈りの答えでした。しもべの祈りが、御心と寸分違わず一致していたこそのことでした。

リベカの父ベトエルの家で、しもべは、食事にも手をつけずに用向きを告げます。正確に再現された話は、主に対するしもべの忠実さを証明するものです。

リベカをイサクの嫁に、と直球で尋ねたしもべに、父ベトエルと兄ラバンも承諾し、しもべは主を礼拝しました。

リベカもまた、一日とおかず、翌朝すぐに出発することを即断したのでした。

イサクはリベカと結婚しました。

 

4. アブラハムの子孫 25:1~6

アブラハムは、ケトラをもう一人の妻とし、6人の息子が生まれました。

その一人ミデヤンの末裔から、モーセの妻チッポラが誕生しています。

こうして、神の約束の通り、アブラハムは、諸国民の父となりました。

アブラハムは生前分与を行い、6人の息子たちは、アラビア地方へ移り住み、増え広がっていきました。

 

5. アブラハムの死 25:7~11

アブラハムは、175歳で生涯を終えました。平安の内に長寿を全うする。神の約束通りに歩み、終えた人生でした。

アブラハムは、広大な土地と、おびただしいほどの子孫の繁栄を約束されましたが、その生涯で手にしたのは、小さな墓地と8人の子だけでした。

手にしたのは、途方もない約束の、ごくごく小さなかけらのみ。それでもアブラハムは、主への信頼を深め、貫いたのです。

どんな危機にも、大きな過ちにも、主が一方的にアブラハムを守りました。

100歳にして与えられた約束の子イサクを献げた信仰を神が認められました。

神のすべての約束は、はるかな将来、必ず実現するとアブラハムは確信したのです。

この身が滅んでも、いつか必ず復活し、すべての約束の実現を、アブラハム自身が確認するときが来るのです。

終末の約束こそ、信仰者に与えられた、すべての希望の源泉なのです。

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