聖徒伝59 ヨシュア①1~3章 イスラエル、ヨルダン川を渡る 「恐れるな。先立つ恵みを受け取ろう」
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ヨシュア記とは
歴史書(聖書では預言者)の最初の書。イスラエルを約束の地へ導き入れるのがヨシュア記です。
80歳でモーセの後継者となったヨシュアは、律法を熟知していました。
イスラエルの中心には常に主のみ教えの書、律法があります。
指導者としての継承の直前に、ヨシュアは、イスラエルが神に背き、約束の地を追われることをも主に知らされていました。
恐れないでいられる訳がありません。
強く雄々しくあれ、と主は何度もヨシュアに語りかけられています。
1. ヨシュアへの主の激励 1章
主は、イスラエルに土地を与え、ヨシュアを守ることを約束されました。
ヨシュアの使命は、神の約束の地を民に継がせることです。
勝利の鍵は、律法を守り行うことであり、約束の保証は、共におられる主ご自身です。
既にヨルダン川東岸に領地を所有していた3部族は、約束通り、戦いに参与することを求められました。
神との約束の履行を促すことが、神の民の指導者の第一の責任です。
主との約束を果たす過程で、私たちの信仰は成長させられていくのです。
イスラエルの民は、ヨシュアの指導権を認め、従順を誓いました。
2. 二人の斥候 2章
ヨシュアがエリコに派遣した二人の斥候を身を挺してかくまったのが、遊女ラハブ。
ラハブには、「大きい」という意味があります。ビッグマムと言ったところでしょうか。
ラハブは、その名にふさわしい、主を恐れる信仰者でした。
ラハブは、主の他に神はいない、と信仰告白をしています。
見聞きしたことから、イスラエルの神を恐れ、主を信じる信仰へと導かれていたのです。
二人の斥候は、窓につけた赤いひもを目印に、ラハブと家族をエリコ陥落の戦いから守ることを約束しました。
二人の斥候は、ヨシュアに、エリコの住民が、恐れおののいていることを伝えました。
与えられた使命を果たした二人の斥候。カデシュの時とは違います。
3. ヨルダン川を渡る 3章
ヨシュアは、契約の箱をかついだ祭司たちを先頭に行かせました。
彼らが川面に足を踏み入れた瞬間、増水期のヨルダン川は、はるか上流でせき止められ、川は干上がりました。前もって予告された通りでした。
これはまさに、出エジプトで葦の海を渡った、あの奇跡の再現でした。
新世代のイスラエルは、モーセに働かれた主が、ヨシュアとも共にいることを味わい知りました。
主の命令に従うなら、信仰者の道は、必ず拓かれていくのです。
強く雄々しくあれ、歩み出すべき一歩
ヨシュアを励ました「雄々しくあれ(アマツ)」という言葉。奮い立つ、勝ち誇る、堅く立つという意味があります。
ヨシュアについて個人的なことを聖書は記しません。ヨシュアは、特別な人ではありません。
彼は、ヨシュア(主は救い)という名の通り、自分が信仰と恵みによって救われたことを良く知っていました。
主は、名もなく力もない小さな一人を、信仰のゆえに堅く立たせ(アマツ)、主のご計画のために支え(アマツ)用い、勝利を得させて(アマツ)くださいます。
主の約束を信頼して、各々示された道に、今踏み出していきましょう。