聖徒伝129 エリシャ篇5 列王記第二10~11章 分断の北・継続の南
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1. オムリ王朝の滅亡 10章1~11節
南北の王を殺したエフーに屈し、サマリアの長老たちは、ヨラム王の70人の子らの首をはね、届けました。
主がエフーを用い、エリヤに告げた通り、アハブ一族を裁かれたのです。
2. バアル祭司の粛正 10章12~26節
エフーは、サマリアに上る途中、何も知らずに訪ねてきたアハズヤの一族と出会うと、42人を殺しました。
さらにヨナダブを味方に加え、アハブの残党を皆殺しにしました。
エフーは、バアル礼拝を推進すると偽り、バアルの祭司たちを集めます。
バアル信者たちは討たれ、バアル神殿は徹底的に破壊され、汚されました。
3. エフー王の治世 10章27~36節
バアル信者を根絶したエフーでしたが、ヤロブアムの金の子牛はそのまま、真の信仰には立ち返りませんでした。
それでも、エフーの子孫は、4代目まで王座に就くことが約束されました。
エリシャが油注いだアラム王ハザエルが力を強め、ヨルダン川東岸を奪いました。約束の地が削られたのです。
4. 惨劇の中の希望 11章
南王国に嫁いでいたアタルヤは、息子アハズヤの死を知ると、王の一族を滅ぼしました。
子や孫を殺したのです。
ダビデ王家を断絶し、自ら王となったアタルヤ。神への最悪の反逆でした。
この時、アハズヤの姉妹エホシェバが、赤子のヨアシュを匿いました。ダビデの系譜は守られたのです。
7年後、祭司エホヤダが動きます。契約を結んだ信頼できる兵に、王の子を見せ、王位奪還の策を与えました。
近衛兵の1/3がアタルヤの王宮を護衛と見せかけて取り囲んでいる間に、残りの2/3がヨアシュを護衛し、王の即位式を行うというものでした。
計画通り、ヨアシュは即位し、歓声が響きました。
謀反だ、というアタルヤの叫びは時すでに遅く、彼女は、裏口から王宮に入れられ殺されました。
王と民の契約が主の前に結ばれ、バアルの祭司が殺されました。アタルヤの悪影響は断たれたのです。
5. 主の約束に希望を置いて
聖なる神は、一つの罪も見逃されることはありません。
アハブの一族は、エリヤの預言通り、厳しい裁きの結果を迎えました。
エフーは、用いられた器に過ぎません。主に背けばやはり、裁きを免れません。
裁きの主権はすべて、主にあります。
北王国でオムリ王朝が断絶された一方、南王国で王の系譜が守られたのは、ダビデへの神の約束ゆえでした。
主の約束が、希望の礎です。
主イエスの十字架と復活の福音を信じた私は、完全に罪から贖い出されました。
罪の刈り取りはあっても、救いが取り去られることはありません。
永遠に完全に、主の所有とされた自分自身を、喜んで主にささげることが、クリスチャンには求められています。
私の内に希望はありません。主の約束に生きる者に希望はあります。