聖徒伝130 エリシャ篇6 列王記第二12章(歴代誌第二24章) ヨアシュ王の生涯
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1. ヨラム~アハズヤの時代 21~23章
南王国の5代目ヨラム王は、即位後、兄弟たちを殺害します。彼の妻は、あの悪女イゼベルの娘アタルヤでした。
偶像崇拝に陥った結果、ヨラムは裁かれ、不治の病で苦しんで死にました。
6代目のアハズヤは、伯父である北王国のヨラムと共にアラムと戦います。
敗退した二人の王を、エフーが殺しました。アハズヤの治世は、1年でした。
アタルヤは、王の一族を滅ぼし、自ら王となります。
7年後、ただ一人の生き残りヨアシュを王に即位させ、祭司エホヤダがアタルヤを打ちました。
2. 善王ヨアシュ 24章1~16節
エホヤダが生きていた14年間、ヨアシュは主に従いました。
彼が呼びかけ民が喜んで応じたエルサレム神殿の補修は、彼が残した大きな業績です。
エホヤダは、130歳で召され、王たちの墓に葬られました。モーセ以上の長寿は、彼の信仰への神の祝福です。
ソロモン王の最盛期に生まれ、南北を分裂を経験し、ユダの背教と回復を見てきた、困難に満ちた生涯でした。
3. 悪王ヨアシュ 24章17~27節
この後、ヨアシュは、首長たちの要望を聞き入れ、偶像崇拝を認めます。
ヨアシュもユダの民も堕落しました。
エホヤダの子ゼカリヤが預言し、主の警告を告げます。しかしヨアシュは彼に罪を被せ、殺してしまいました。
アラムが侵攻し、ユダの指導者たちを滅ぼし、ヨアシュも傷を負いました。
ヨアシュは、寝台の上で、偶像礼拝者たちよって殺されました。遺体は王たちの墓には葬られませんでした。
4. 罪を知り救いの恵みを味わい知る
民族の危機の時代を生きたエホヤダは、神の約束の上に置かれている確信をも深めてきたことでしょう。
主の命令に命をかけ、従い通した生涯でした。
一方のヨアシュの信仰は、エホヤダの死後、激しく後退してしまいました。
私の信仰は、私自身のものとなっているか。
他者の信仰にもたれかかっているだけではないかと、問われます。
福音を信じた者の救いは永遠ですが、信仰の確信を喪失するのは簡単です。
信仰者の成長とは、自らの罪の認識の深まりに他なりません。
主に心を開き、自分のおろかさを認め、主に委ねる。その人こそ、本当に謙遜な人です。
他者を批判するのは簡単です。聖書は、あなたはどうかと突きつけます。
どんな欲望も実現できる絶大な力を手にしたとして、罪ある人が、主の前に正しさを貫けるでしょうか。
私はまぎれもなく罪人で、あの人とたいして変わりはしないのです。
消えない不安を抱えるあなたは幸いです。
その不安は、滅ぶべき罪人でしかない私の現実を教えてくれます。
だから神の子なるキリストは、人となって私の罪を贖われました。
闇に閉ざされ、罪に満ちた世界を変える力は、主イエスのみにあります。
私とイスラエルと全人類の罪のために、十字架にかけられ、葬られ、死を打ち破って勝利された、主イエスを信じ、信じ続けていきましょう。