聖徒伝135 預言者1 ヨエル書 「聖霊の力で歩もう」
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1. 危機の警告 1:1~14
ヨエルは、ヨアシュ王の治世前半、南王国で活躍しました。
ヨエル書はまず、差し迫った将来の危機を告げます。
バッタの害、侵略、飢饉の警告…。
危機の末にイスラエルに求められるのは、悔い改め、主に立ち返って救いを求めること。それだけです。
2. 主の日 1:15~2:27
続いて告げられる「主の日」は、世の終わりの大患難時代を指します。
前代未聞の苦難の末、悪霊の軍勢が侵略します。主が裁きに用いられるのです。
諸国の民は苦しみ、天地が暗くなります。空前絶後の災厄が地を襲います。
患難の中で祭司はとりなし祈り、主はイスラエルを憐れまれます。
ハルマゲドンと呼ばれる最後の戦いで、神のすべての敵は討たれます。
地は実り、豊かな雨が降り、収穫があふれます。
主ご自身がイスラエルの中心におられ、民は二度と見捨てられることはありません。
神の王国が建て上げられるのです。
3. メシアによる回復 2:28~3:21
民族的回心に至ったすべてのイスラエルに、聖霊が注ぎます。
大患難時代の目的は、イスラエルを民族的回心に導くことにあったのです。
諸国民は、ヨシャファテの谷で主の裁きを受けます。
神の民イスラエルにどう接したかが、大患難時代の人々の永遠の運命を決めるのです。
神の民を虐げた者には、神の厳しい裁きが下されます。
そして、栄光の主イエスが王座に着かれます。
主の栄光がすべてを照らし、月も日も星も輝きを失います。
主が、ご自身の都エルサレムに永遠に住まわれます。神の栄光が、永遠に地と人々と共におられます。
4. 滅びに向かう混沌の時代の歩み方
ペンテコステの聖霊降臨。使徒ペテロが告げたのが、ヨエルの預言でした。
ペテロが神の視点で見ていたのは、この時代の終わり、大患難時代でのイスラエルの民族的回心です。
メシアを拒んだイスラエルは、それでも見捨てられてはいません。
アブラハムへの主の一方的な約束のゆえです。
メシア再臨のカギを握るのは、イスラエルの民族的回心にほかなりません。
神の計画は今も変わらず、イスラエルを中心に進んでいます。
私たち異邦人信者には、ユダヤ人にねたみを起こさせ、救いに至らせる使命があります。
救いの福音は、ユダヤ人を通して私たち異邦人に与えられました。
パウロも言うように、恵みへの感謝の応答は、私たちの義務です。(ロマ15:27)
イスラエルへの約束の確かさは、私たちの救いの確かさの土台です。
イスラエルの神の憐れみは、私たちへの神の愛をも確信させます。
イスラエルに現されているように、主は、ご自身の約束を絶対に守られます。
福音を信じて、聖霊の刻印が押された者の救いは、決して失われません。
イスラエルへの主の約束が、私たちの救いと聖化の変わらぬ土台です。聖霊の力で、確信を深めていきましょう。