⑥信仰の次世代 ヨセフの受順 ユダの背きと悔い改め
神と共に生きた人々⑥ヨセフとユダ
目次
プロローグ. アブラハムへの啓示
イスラエルが、寄留したエジプトで成長する(創世記15:12~16)。アブラハムに啓示された神の計画が、3代目のヤコブの時代に、いよいよ実行されていきます。
1. 兄弟に裏切られるヨセフ ~創世記37章
12人兄弟で、ヤコブに実質長子扱いされていたのが、最愛の妻ラケルの初子である、11番目のヨセフでした。
兄たちに妬まれ、売り飛ばされるヨセフ。言い出しっぺがユダでした。
2. ユダの堕落 ~創世記38章
その後、ユダは家族を離れ、カナン人と結婚しますが、神への反抗により、息子たちを相次いで失います。死んだ息子たちの嫁だったタマルとの間に生まれた子が、跡継ぎとなりました。
3. エジプトで奴隷となったヨセフ (創世記39,40章)
ヨセフは、パロ(王)の侍従長の奴隷となりますが、侍従長の妻の誘惑を拒んだことで、逆に強姦未遂で訴えられ、投獄されます。
獄中でヨセフは、パロの側近だった二人の夢を解き、見事に的中させたのでした。
4. パロの夢を解き、大臣となるヨセフ (創世記41章)
ヨセフは、パロ(王)の夢解きと的確な進言により、No2の地位を得ます。7年の豊作の後に来る7年の大飢饉への対策を、ヨセフは一手に引き受けたのでした。
5. 再会した兄たちへのテスト (創世記42~44章17節)
大飢饉の始まりから、しばらく後、カナンから兄たちが食料を求めてやってきます。十数年ぶりの再会でした。
ヨセフは正体を隠したまま兄たちをテストします。末弟のベニヤミンに窃盗の容疑をかけるのです。
6. 兄たちの悔い改めと和解 (創世記44章18節~45章)
立ち上がり、命がけでとりなしたのがユダでした。「自分がベニヤミンの身代わりになる。これ以上父を悲しめるわけにはいかない」と言うユダに、ヨセフは、感情を抑えきれませんでした。
ヨセフは、名を明かし、驚く兄たちと抱き合い、赦したのです。
7. ヤコブの遺言 (創世記48~49章)
まもなく、ヤコブが一族を連れてエジプトに移住してきました。寄留の地で生涯を終える間際に、ヤコブが12人の息子に残した遺言は、それぞれの子孫の将来を示す預言でもありました。
長子の権利を、ヨセフの次男エフライムが受け継ぎます。長男マナセも祝福を得、ヨセフは二倍の祝福を得ます。
そして、最も重大な、救い主メシアの系譜を受け継いだのがユダでした。
ヨセフ物語の影の主役は、ユダです。神に背き、長子権を持つヨセフを売り、霊的姦淫に陥ったユダは、悔い改めて立ち返り、永遠の繁栄を約束されました。
ユダのように悔い改め、ヨセフのように歩みましょう。聖霊が助けられます。
「ユダは獅子の子。わが子よ。あなたは獲物によって成長する。雄獅子のように、また雌獅子のように、彼はうずくまり、身を伏せる。だれがこれを起こすことができようか。王権はユダを離れず、統治者の杖はその足の間を離れることはない。ついにはシロが来て、国々の民は彼に従う。」創49:9~10
ヤコブのユダへの遺言を通して与えられたメシア預言