聖徒伝9 アブラハム① あなたのために行きなさい 選びと約束 創世記12章
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1. アブラハムの召命 12:1~8
イラク南部の月神礼拝の都市ウル。
そこで、アブラムが命じられたのは、「レフレハ」、あなたのためだから行きなさい、という神の憐れみに満ちた言葉でした。
行き先も分からないまま、主に従ったアブラムに神は約束します。
アブラムの名を大いなるもの、祝福の源とする。
アブラムと子孫を祝福する者には祝福、呪う者には呪いがある。
そして、アブラムの子孫の末から誕生するメシアが人類を救いに導くと。
2. 約束の地で 最初の礼拝 12:4~8
父との別離もあり、約束の地にアブラムが辿り着いたのは75歳の時でした。
驚くことに、そこは、呪われたカナンの民が住む地でした。
神は、世のただ中へ、聖別されたご自分の民を遣わされます。
アブラムは、偶像礼拝の聖地で、唯一の神への礼拝を、犠牲の動物の血をもって献げたのでした。
これは、アダム以来の贖いの原則によるものです。
礼拝は、御名の宣言を伴う公のものです。
信仰者には、個人的に神との交わりを深める祈りの時と、公に主を讃え、宣言する礼拝の時が求められます。
3. エジプトでの事件 11:1~9
間もなく厳しい飢饉に遭遇したアブラムは、神の約束の地を離れ、豊かなエジプトに南下します。
暴虐の町エジプトで、自分が殺され、美しい妻サライが略奪されるのをアブラムは恐れました。
そして、異母姉妹だった妻サライに妹と名乗らせたのです。
不安は的中し、サライは、パロ(エジプト王)の側室に召し抱えられてしまいます。
アブラムには、多くの家畜と奴隷、多額の花嫁料が支払われましたが、彼の心中は、いかばかりだったでしょうか…。
この危機に、主ご自身が介入し、サライを守り、解放しました。パロがアブラムの神を恐れたために、花嫁料はそのままでした。
この件で、明らかに責任が一番重いのは、アブラムです。
神の一方的な約束がアブラムを守ったのでした。
こうしアブラムは、無条件契約である神の約束の確かさを経験を通して学んでいくこととなります。
まとめ. 選びの民の使命と試練
命令に従って旅だったアブラムと、主は一方的に約束を結び、その約束のゆえに、守り、導かれました。
福音を信じ、信仰と恵みによって救われた私たちに、主は、行って、すべての民を弟子とするよう命じています。
私たちは、御霊によって聖別され、サタンの支配する世のただ中に遣わされています。
そこで、私たちは主を讃え、公の礼拝を献げるのです。
私たちは、自らの知恵に頼れば失敗します。一人では、信仰は成長しません。
日々、御言葉に親しみ、聖書の理解を深め、兄弟姉妹と励まし合いながら、歩んでいきましょう。
神の国の永遠の民、キリストの花嫁とされた、約束の恵みを味わいつつ。