聖徒伝20 ヤコブ③ 人生との格闘のただ中で ヤコブの結婚・ハランでの日々 創世記29~31章
【メッセージアウトラインPDF】20_ヤコブ3_ハランの日々_200126
1. ヤコブの結婚 創29:16~30:24
7年間の無償労働を経て、ラケルと結婚したヤコブ。しかし、朝になって見ると、それは、姉のレアでした。
ヤコブは、ラケルを娶るため、さらに7年間働くことになりました。かつて父イサクを欺したヤコブは、叔父ラバンに欺されたのです。
ヤコブは、ラケルを愛し、優先しましたが、神は、疎まれたレアを憐れみ、多くの子を与えました。
レアから6人。レアの僕ジルパに2人。ラケルの僕ビルハに2人。11番目にして、ラケルは、自身の子を産みました。
2. ラバンとの確執 創30:25~43
長年の無償労働の末、ヤコブはラバンに帰郷の望みを告げ、報酬を求めました。
ラバンの強欲さをよく知るヤコブは、極めて控えめな要求をしました。ぶち毛、まだら毛、黒毛の希少な山羊、羊の子のみ、報酬として求めたのです。
ラバンは、ヤコブに預けていた群れから、上述の山羊、羊をすべて取り去り、3日の距離を開けた別な群れに移しました。可能性すら絶ってしまったのです。
あがかずにいられないヤコブは、妊娠中に目から受けた刺激が胎児に影響するという迷信にすがり、群れの前に白い枝を置くという不可解な行動をとります。
結果としては不思議なことに、ヤコブの群れは、激増していったのでした。
3. ヤコブの帰還 創31:1~54
ヤコブを妬んだラバンの息子たちは、ヤコブを盗人呼ばわりまでしました。明らかに一線を越えてしまったのです。
この時、20年ぶりに主がヤコブに語りかけられ故郷への帰還を命じました。
ヤコブは、2人の妻に帰還の決意を告げる際、家畜が増えたのは、神の御業だったのだと明かししています。
ヤコブは、家族と家畜、すべての財産を携えて、出発しました。この時、ラケルがラバンから盗み出したテラフィムの象は、財産権を示すものです。
3日の距離が仇となり、猛追するラバンがヤコブに追いついたのは、約束の地の目前でした。この時、主ご自身が、ラバンに、ヤコブに手を出すなと命じられました。
ラバンは、必死にテラフィムを探しますが見つけられません。ラケルはまんまと隠しおおせたのでした。甥ヤコブを欺き続けたラバンは、娘に欺かれました。
ラバンとヤコブは、石の塚を立て、に不可侵条約を締結しました。お互いの管理地には手を出さないと誓ったのです。
2人は完全に袂を分かちました。
4. 人生の格闘のただ中で
人生には、自ら蒔いた種の刈り取りがあります。主を信じて歩む者には、さらなる試練があります。弟子たちも、試練の中を歩まされていきました。
「なぜ私が、こんな目にあうのか」 その答えは、自分自身で見いだすものです。
信仰者に、試練のただ中で与えられる最大の気づきとは、すべてのことに意味があると知ることです。
帰るべき真実の故郷への旅路を、主イエスが保証してくださっています。ただ信じて、主の道を歩んでいきましょう。