聖徒伝53 モーセ27 ⑦申命記25~27章 ただアーメンと答えよう 約束の地に刻むべき律法
【メッセージアウトラインPDF・資料はこちら➡】53_モーセ27_申命記⑦_200927
1. 義に基づく裁き 25章
律法で認められた鞭打ちの罰は、40まででした。
律法の罰則は私的仕返しを抑えます。第一に求められるのは、主への信頼です。
脱穀する牛に口籠をはめるなという規定から、神の奉仕者には、正当な報償を得る権利があることが分かります。
夫を亡くした妻を、その弟に嫁がせたのは、神の嗣業の地の相続のためでした。覚えるべきは神の約束です。
争う夫を助けようと、相手の隠しどころをつかんだ妻の手を切り落とすよう命じた規定は、何を教えているのでしょうか。
割礼が施された局部は、アブラハム契約の尊いしるしであり、神の計画を貶めることは許されません。
義の神は、民に公正さを求めます。
落伍者を狙って襲った、狡猾で邪悪なアマレク人を聖絶することを、主はイスラエルに求めました。
2. 恵みの先取り 26章
26章には、神の御名である「主(ヤハウェ)」が、18回も記されています。この箇所の重要性がよく分かります。
イスラエルは、約束の地を征服した暁には、最初の収穫を聖所でささげるよう命じられました。
流浪の寄留の民を、主は約束の地に導き入れられます。
将来の約束をも、すでに成就したものとして信頼するよう、神の民は求められています。
約束の地の恵みは、神に仕えるすべてのイスラエルと寄留者たちとが、共に喜び、味わうべきものなのです。
さらに主は民に、「祝福してください」と祈るよう求められています。
今日、主の掟と定めに従い、誓うなら、主の宝の民とされ、高く上げられ、聖なる民とされる。主は、約束されたのです。
私たちに求められていることは、今日、主を信頼して歩み出すことです。
3. 刻むべき命令と掟 27章
モーセが三人称で記される27章1節から、28章までが、ひとかたまりの説教集となっています。
ここでは、将来の展望、警告が主なテーマとなっています。
約束の地で、民は、石を立て、石灰を塗り、みおしえを刻むよう命じられました。
神の目には、約束はすべて、すでに実現されています。主の恵みは、常に私たちの歩みに先立ってあります。
イスラエルは、祭壇を築き、ささげものをし、主の前で喜び楽しみなさいと命じられます。
与えられる恵みを、存分に味わうことを、主はイスラエルに求められているのです。
律法は、従う者に祝福、逆らう者に呪いを与えます。
祝福を現すゲリジム山と、呪いを示すエバルに分かれて立ったイスラエルは、祝福と呪いの、律法の原則を身に刻んだことでしょう。
信仰者は、神の祝福をこそ、選び取っていくよう、強く促されています。
4. 今日、主の約束を信頼して
主の恵みを存分に味わい知ることが、約束に生きる民の重大な使命です。
将来に実現する約束を、まるで今、目の前にあることのようにモーセは告げ、イスラエルは耳を傾けました。
イスラエルは、聖なる宝の民。主の栄誉と名声と栄え。主が約束されたそのことは、主の目に実現しています。
私たちも今日、主の将来の約束の恵みを味わいましょう。
主イエスは、信じた者すべてを御許に挙げられ、栄光の体を与え、御国の共同統治者とされます。
私たちは、永遠の礼拝をささげ、すべての聖徒らと喜び楽しむのです。
神の計画を味わい知りましょう。さらに学びを深めつつ、主の約束の確かさを全身全霊に染みこませましょう。みおしえが私たちの力となります。