聖徒伝103 ダビデ篇19 サムエル記第二23~24章 ダビデの最後の言葉 永遠の契約に立てられて
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1. ダビデの勇士たち 23章8~39節
列挙されるダビデの勇士たち。その筆頭が三勇士です。彼らは、ダビデに故郷ベツレヘムの水を飲ませるため、ペリシテの軍陣を突破しました。彼らは誰よりも神と王に忠実な兵士でした。
次いで、ヨアブの兄弟アビシャイや、ヨアブ亡き後に将となったベナヤの活躍が記されます。ダビデの下には、士師サムソンにも匹敵するような勇士が大勢いたのです。
ダビデの勇士たちはまさに、神のイスラエルにふさわしい者たちでした。
三十勇士と呼ばれていた彼らは、民の尊敬を集めていたのでしょう。
最後に記されるのが、ヒッタイト人ウリヤ。妻がダビデと姦淫したことも、王の罠とも知らず激戦で命を落としました。
不条理な死を遂げた彼が、紛れもなく神と王に忠実な勇士であったことを聖書はその名と共に刻んでいます。
2. ダビデの過ち 神殿の備え 24章
イスラエルの不義に怒る神は王ダビデを試し、失敗の結果として裁きを下します。全知全能の神ゆえの裁きです。
ダビデは、欲望を焚きつけられるままに、イスラエルの人口調査を厳命し、した。調査隊は、拡張していた北東地域から始め、全土を巡りました。
結果、イスラエルには兵士80万、ユダには50万。民はモーセの時代から倍増し、ユダ族は6.5倍に達していました。
ここでダビデは良心のとがめを感じ、罪を告白します。主の答えは、3つの裁きの内の一つを選べということでした。
7年の飢饉、3ヶ月の逃亡、3日の疫病。ダビデが選んだのは、最も苛烈で、主の御手による直接の裁き、疫病でした。
全土で7万人が死に、裁きの手がエルサレムに下ろされようという時、ダビデは、民を討つ天使を目撃し、必死のとりなしをします。私の罪なのだから、私と私の家を罰してくださいと。
主は、都の北にある麦打ち場に、祭壇を設けるように告げます。ダビデは、エブス人アラウナから買い取り、犠牲を捧げると、災厄は止まりました。
かつてアブラハムがイサクを捧げた地に、神殿は建設されるのです。
3. ダビデの最後の言葉 23章1~7節
ダビデに与えられた最後の啓示。語られるのは、イスラエルの真実の王メシアの姿であり、神の永遠の契約です。
王の王により神の国が建てられ、すべての悪が裁かれるときが来るのです。
4. 覚悟して神の愛を味わい尽くそう
ダビデとは“愛された”という意味。苦難と試練の中でも、罪の刈り取りの中でも、ひたすら主の愛を味わい尽くした人、それがダビデでした。
ダビデは全身全霊で神の愛を歌ったのです。
人生の谷間でも、山の頂においても、私たちがなすべきは、ひたすらに主の愛を味わい尽くすことに他なりません。
主はただ、福音の約束ゆえに私たちを愛されました。これは永遠の愛です。
決して離れることのない神の愛が、私たちに追い迫り続けます。信仰者の誰にも、神の愛から逃げおおせる道などありません。
覚悟と決意をもって、永遠にして限りない神の愛を味わい知り続けていきましょう。