聖徒伝111 ソロモン篇5 列王記第一8章 ソロモンによる神殿奉献
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1. 神殿奉献 8章1~21節
全イスラエルが集う中、神殿に契約の箱が運び入れられたのは、完成から11ヶ月後、秋の祭りに合わせてのことでした。
この時、神の栄光を示す雲が宮に満ちました。主が神殿に臨在されたのです。
全会衆にソロモンが宣言したのは、神殿は、モーセ契約とダビデ契約に基づくものだということです。
2. ソロモンの願い 8章22~53節
天地を造られた神は、神殿を通して、ご自身をイスラエルに明らかにされました。
ソロモンは民を代表し、契約を守られる神の御名によって祈りました。
神殿での祈りを主が天で聞かれるように。宮の前で正しい裁きがなされるように。
不信仰ゆえに敗退しても、悔い改めて、捕虜から解放されるように。
背きへの罰として、干ばつや様々な災害がくだされても、悔い改めて赦されるように。
異邦人が神を知り、神を恐れ、神が讃えられるように。主に遣わされた戦いに勝利するように。
たとえ罪のために捕囚となっても、悔い改めて帰還がゆるされるように。
土地の契約(申命記29、30章)に、イスラエルの背きと捕囚、帰還までもが、すでに予告されていました。
律法を熟知していたソロモンは、神の約束の確かさを土台として主に祈ったのです。
3. 主へのいけにえと祭り 8章54~66節
全身全霊の神への祈りの後、ソロモンはイスラエルの民を祝福しました。
祝福の礎も、神の約束にあります。
主の命令を守り、主の道を歩むなら、イスラエルは守られ続けていくのです。
地のすべての民が唯一の神を知る。全民族を救いに招き入れる。この祭司としての働きをイスラエルは負っています。
膨大なささげ物のために大きな祭壇が築かれました。
何百万人もの交わりの祝宴が開かれたことでしょう。
イスラエルの属国となった地域からも多くが集っていました。
イスラエルと異邦人による祝宴は、来たるべきメシアの王国の予型とも言えます。
4. イスラエルの祭りと神殿奉献
神殿奉献が合わせて行われた秋の祭りは、メシアの再臨を示します。
メシアご自身が神殿となる新天新地こそ、聖書が示す最終ゴールです。
律法を熟知していたソロモンは、神殿建設は、神の大きな計画の過程に過ぎないと理解していました。
待ち望むべきは、ダビデの末、メシアなのです。
今の時代は、福音を信じた私たち自身が神殿であり、主イエスの教えが土台です。
聖書を学び、日々を主に生き、喜びささげるなら、私たちは聖霊に満たされ、恵みと平安に満ち溢れます。
ソロモンが、イスラエルと異邦人のために願ったように、一人の魂が救われる祈りをもって日々に遣わされましょう。
私が今日なすべきことは、内住される聖霊が教えてくださいます。
示されたことに必ず取り組みましょう。主はチャレンジをよろこんでくださいます。
間違いに気づかされたなら、すぐに悔い改めたらよいのです。
主に従い歩む限り、主がすべてを益として用いてくださいます。