聖徒伝131 エリシャ篇7 列王記第二13章 エリシャの死
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1. 北11代目・エホアハズ 1~7節
エホアハズもヤロブアムの道を離れず、イスラエルの罪が重ねられます。
主の怒りが、アラムの侵攻を通して下ると、エホアハズは主に助けを求め、窮地を脱しました。
北方のアッシリアとアラムの衝突により、アラムの侵攻が止んだと思われます。
にも関わらず、北王国の偶像礼拝は続きました。
この時、救い手となったアッシリアが、後に、神の裁きの手として用いられることとなります。
2. 北12代目・ヨアシュ 8~13節
罪を重ねたヨアシュの治世が、ここでは簡潔にまとめられます。
著者が焦点を当てているのは、ヨアシュの時代に死んだ預言者エリシャの姿です。
3. ヨアシュ王とエリシャ 14~19節
死の病を患ったエリシャのもとに、ヨアシュ王が来て、泣き伏しました。
エリシャが油注いだのが祖父エフーでした。
ヨアシュは、危機の高まる北王国で、最大の後ろ盾を失う不安にさいなまれていたのでしょう。
エリシャは、ヨアシュに地面に向けて矢を射るように命じます。ヨアシュは、三度打って止めました。
何度も射るべきだったと激怒したエリシャ。ヨアシュは、三度だけアラム軍を打つこととなりました。
主の預言者エリシャに徹底して従うなら、アラムに完全に勝利する道があったのです。
中途半端な信仰は、中途半端な結果しかもたらしません。
これが生前のエリシャの最後の働きとなりました。
4. エリシャの死後 20~25節
エリシャの死後、一時期、従属していたモアブが再び反旗を翻し、収穫期のたびに略奪隊が襲ってきていました。
ある時、葬りの途中で略奪隊に遭遇した人々が、死者をエリシャの墓に投げ入れて去りました。
死者は、エリシャの骨に触れると蘇ったのでした。
エリシャの死後も、イスラエルの神は生きて働き続けておられました。
5. 復活の主にこそ 希望を置いて
エリシャほど多くの奇跡を起こした預言者はいません。
神の直接の介入は、時代の危機の重大さを示しています。
エリシャは病に伏して死に、イスラエルは罪の道を歩み続け、破滅はいよいよ間近に迫っていました。
死で終わるなら、エリシャの生涯に慰めなどありません。
死後に現れた蘇りの奇跡は、エリシャ自身の将来の復活をも示唆していると言えます。
主が、イスラエルの王と民に求めたのは、約束を信じ、ヤコブの子孫に現れるメシアを待ち続けることでした。
私たちのメシアは来られ、十字架にかけられ、死を打ち破って復活されました。
今覚え、待ち望むべきは、再び来られる栄光の主イエスです。
教会時代の信者に約束されているのは、この世の苦難です。各々が十字架を負って歩むよう促されています。
希望は、復活の主にあります。福音を信じた私も必ず復活させられます。
暗さを増す世界で、人々に本当の希望をもたらすべく、死からの勝利、永遠の救いを伝えていきましょう。