聖徒伝149 南北の王5 歴代誌第二17章 アッシリア捕囚 北王国イスラエルの滅亡
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1. アッシリア捕囚 17:1~8
北王国の中では比較的ましだったホセア王。それでも不信仰なのは同じです。
アッシリアに北部を奪われたホセアは、エジプトを後ろ盾にしますが、アッシリアの怒りを買い、滅ぼされます。
王をはじめ、イスラエル人の多くは、アッシリアに強制移住させられました。
すべての原因は、イスラエルが重ねて来た偶像礼拝の罪にほかなりません。
2. アッシリア捕囚の理由 17:9~23
列挙されるイスラエルの偶像礼拝の罪。主の律法を破り、預言者たちの警告も無視し続けてきた彼らに、弁解の余地はありません。
空しい偶像に従い、彼ら自身、空しいものとなりました。
主を拒み通した末に、激しい神の怒りが下されたのです。
かろうじて、ユダ族だけが残されました。歴代の預言者が告げた通り、アッシリア捕囚は起き、イスラエルは滅ぼされました。
3. アッシリア捕囚の結果 17:24~33
アッシリアは、イスラエルを捕囚として空いた土地に、支配した別の民を強制移住させました。
イスラエルの神を知らない彼らを獅子が襲い、犠牲者が出ます。
アッシリア王は、サマリアの祭司を送り、異邦の民に、主を礼拝させ、主の怒りを収めようとしました。
しかし、サマリアの偽祭司に何の力もありません。諸国の民は、各々に偶像を築き、礼拝をささげました。
約束の地に住みながら、唯一の神に立ち返ることはなかったのです。
確認されるシナイ契約。ただ主を恐れ、礼拝するのが神の民の務めです。
この後、イスラエルと異邦の民の混血が進んできました。その末裔が、サマリア人と呼ばれる人々です。
4. 闇の中で共におられる主を覚えよう
BC740、第一次捕囚で、まずヨルダン川東岸の三部族が滅ぼされました。
そしてBC725から3年間の包囲の末に、サマリヤの都が占領されたのです。
この後、捕囚の民の帰還の記録はありません。「失われた十部族」と言われるゆえんですが、決して失われたわけではありません。
北から南に逃れた人々、残された人々がいました。
70年のローマによるエルサレム陥落で、個々の部族の系図は消失しましたが、全部族は今も存続しています。
ただ神のご計画とお守りのゆえです。
律法が記す最大の罪が偶像礼拝です。
ヤロブアムが金の子牛を築いて以来、イスラエルは、この道をひた走りました。
北王国が、現代の自由主義神学の教会に重なります。彼らの偶像は、人間の理性、自分たちの正義です。
南王国が福音派とするなら、状況はもっと深刻です。
偽りの教理が忍び込み、リベラルの影響は、無自覚に浸透していっているように感じます。
イスラエルに、ひたすら律法を守るよう戒められたように。今、私たちには、ただ福音に堅く立ち続けることを求められています。
携挙の瞬間まで、主が宣教の場を守り、機会を与えてくださいます。
主を信頼して、歩み続けて行きましょう。