なぜわたしが? 証し、伝道、宣教…愚かな手段が神の方法
0. 証しとは?
キリスト者迫害の急先鋒だったパウロは、「なぜわたしを迫害するのか」と、主イエスご自身に語りかけられ、打ち砕かれて、劇的な回心にいたりました。
「起き上がって、自分の足で立ちなさい。わたしがあなたに現れたのは、あなたが見たこと、また、これから後わたしがあなたに現れて示そうとすることについて、あなたを奉仕者、また証人に任命するためである。(使26:16)」
最悪の反逆者が、主イエスを証しする者へと変えられたように、罪人だった私たちも、主イエスの証人とされています。
証しとは、証言です。すべてのクリスチャンに求められている、重要な働きです。
1. 何を証ししたらいいの?
証しすべき最も重要なことは、あなたが福音を信じて救われたことです。
「私があなたがたに最もたいせつなこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書の示すとおりに、三日目によみがえられたこと、また、ケパに現れ、それから十二弟子に現れたことです。Ⅰコリ15:3~5」
もう一つ大切なのは、あなた自身の体験です。神様は、あなた個人とどのように出会ってくださったでしょうか。パウロは、獄中で個人的な救いの体験をアグリッパ王に話し、宣教しています(使徒26章)。
2. なぜ、わたしが証ししなきゃならないの?
話上手な人はたくさんいます。牧師のような伝道のプロもいます。ネットを通して、優れた聖書の解説や素晴らしい説教を山ほど聞くことができます。
でも、神様は、それでもあえて、あなたを用いられるのです。
「神はみこころによって、宣教のことばの愚かさを通して、信じる者を救おうと定められた(Ⅰコリ1:21)」
3. 砕かれた器をこそ、主は用います
モーセは、自分は舌の重い者だと言って、執拗に神の召命を拒みました。イエスの弟子たちも、特別な弁論の訓練など受けた者はいませんでした。
「しかし神は、知恵ある者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選ばれたのです。Ⅰコリ1:27」
「わたしなんて」と言うあなたをこそ、神様は用いられるのです。
4. 聖霊が、あなたの宣教を助けます
イエス様は、弟子たちに、迫害の最中で証言しなければならない時には、「言うべきことは、そのときに聖霊が教えてくださる。ルカ12:12」と言われました。まず、この信頼を持ちましょう。
同時に、説明を求められれば、「いつでも弁明できる用意をしていなさい(Ⅰペテ3:15)」とも命じられています。
わたしは、福音を信じて、どのように救われたのか。主イエスはどんな方なのか。できるだけの準備をしたなら、あとは、聖霊に委ねましょう。
聖霊が、「罪について、義について、裁きについて、(ヨハ16:8)」明らかにしてくださいます。
「また、人々があなたがたを、会堂や役人や権力者などのところに連れて行ったとき、何をどう弁明しようか、何を言おうかと心配するには及びません。言うべきことは、そのときに聖霊が教えてくださるからです。」ルカ12:11~12
「むしろ、心の中でキリストを主としてあがめなさい。そして、あなたがたのうちにある希望について説明を求める人には、だれにでもいつでも弁明できる用意をしていなさい。」Ⅰペテ 3:15
「その方(聖霊)が来ると、罪について、義について、さばきについて、世にその誤りを認めさせます。」ヨハネ 16:8