まとめ&動画 ⑲使徒の働き 17章 「神は、神を求めさせる」~偶像の町アテネでのパウロの宣教~
1. テサロニケでの騒動 17:1~19
テサロニケでは、幾人かのユダヤ人と多くの異邦人が福音を信じました。
一方、拒んだユダヤ人による迫害が起こり、3週間で伝道は打ち切りとなっています。
テサロニケの人々の、不十分な教理理解の助けのために、パウロが後に記した「テサロニケ人への手紙」には、特に終末に関して詳しく述べられています。
2. ベレヤのユダヤ人の信仰 17:10~14
パウロたちは、逃れた先のベレヤで、すかさず伝道を始めました。
ベレヤのユダヤ人は、熱心に聖書を調べ、多くが信じました。異邦人も多くいました。
ところが、テサロニケのユダヤ人が、ベレヤにまで来て、妨害したのです。
3. アテネでの異邦人伝道 17:16~34
パウロは、一気に南下して、ギリシャ有数の都市アテネに向かいました。
偶像に溢れた町で憤ったパウロは、ユダヤ人の会堂で、アテネ人の広場(アレオパゴス)で、福音を伝えました。
当時のギリシャ哲学の主流だった、心の平安を第一に求めるエピクロス派、理性を絶対視するストア派の両派の人々は、パウロの話に関心を持ちます。
新しい教えを聞くことや、討論することは、アテネ市民の楽しみの一つでした。
パウロは、アテネの人々に、真の神を伝えました。
人を造られた神は、人の造ったものには、住まわれません。
すべての人も国も、神の定められた世界の中で生かされているのです。
人の罪のために十字架で死なれたイエスは復活し、昇天されましたが、再び、王の王、裁き主として来られます。
福音を語り、悔い改めを迫ったパウロを、多くの人はあざ笑い、わずかな人だけが信じたのでした。
4. その信仰は信頼に足るものか?
アテネの人々の価値観は、現代日本の私たちとほとんど変わりません。
今が楽しく、日々が平安ならいい。自分を信じれば道は開ける。自分を清めていけば、悟りに至る…。
本当にそれでよいのかと問われます。
人間には、自分では決して解決できない、根源的な恐れがあるからです。
唯一の真理を嫌う日本人は、個々の信じている対象は何かと、問うことはしません。
表面的な熱心さで評価し、信じるものを信じたらいいと言います。
今、日本は、どういう状況にあるでしょうか?
デマや嘘がはびこり、倫理的な基準は崩壊し、憎悪が、殺意が、溢れているのではないでしょうか。
唯一の真理を求めるクリスチャンとして、人々に問いかけるべきことがあります。
つまり、「あなたの信じている、信仰、信条、あなたの人生哲学は、本当に真理なのか。信頼に足るものなのか?」ということです。
同時に私たちは、信じる真理について、いつでもどこでも弁明できることを、主に求められています。
日々、御言葉を味わい、聖書の理解を深め、それぞれの日々の中で、主イエスを証ししていきましょう。
主が遣わされ、聖霊が助け、私たち一人一人を、用いてくださいます。