元旦礼拝 新年メッセージ 詩篇98:1~9「新しい歌を歌う時を待ち望む」
目次
1. 詩篇149篇を味わう
イスラエルに対する、主への賛美の呼びかけがこの詩篇です。
人生の最高の時も、死の床に伏した時も、真のイスラエルは主を讃え、主のために戦うのです。
そして、イスラエルが全ての国、民族を治めるメシア的王国(千年王国)の終末的希望で、この歌は締めくくられます。
2. 新しい歌とは?
「新しい歌」という語は、聖書全体で9回しかでてきません。
旧約聖書は、詩篇に6回(33,40,96,98,144,149篇)。イザヤ書に1回(42:10)。
新約聖書は、黙示録に2回(5:9,14:9)だけです。
「新しい歌」が、どんな場面で歌われているかを理解するには、イザヤ42章を見ると分かりやすいです。
イザヤ42:1~3は、人類の罪を贖う小羊としての「初臨のメシア」が記され、42:10以降は、王、裁き主として来られる「再臨のメシア」が記されています。
このイザヤ42:10で「新しい歌」が歌われていることから、新しい歌とは、再臨の主に向かって歌う賛歌だと分かります。
新約聖書の黙示録における二つの場面を読むと、さらに、「新しい歌」が歌われる時が明確になります。
①天上の礼拝での聖徒たちによる「新しい歌」 黙示録5:7
まず一つ目。新しい歌が歌われる黙示録5:7は、天上における聖徒たちの礼拝です。
この教会時代に救われるべき最後の一人が福音を信じて救われた瞬間、教会が完成し、真の信者が天に挙げられます。それが教会の「携挙(空中再臨)」です。
携挙された人々が復活の栄光の体を与えられ、先にパラダイスに召されていた人々と共に、天上で屠られた小羊である主イエスに向かって礼拝する。この場面でまず、「新しい歌」が歌われています。
②14万4千人のユダヤ人が歌う「新しい歌」 黙示録14:9
もう一つ、黙示録14:9では、14万4千人のユダヤ人が「新しい歌」を歌います。
彼らは、携挙の後に始まる大患難時代に、最初に救われ、御国の福音を宣教する人々です。
彼らは、大患難時代に救われる、おびただしい人々の初穂です。
大患難時代の最後、反キリストがユダヤ人殲滅を図ったハルマゲドンの戦いのさなか、ユダヤ人は、かつて自分たちが十字架にかけて殺したイエスこそ、イスラエルのメシアであると信じ、民族的悔い改めをします。
その祈りに応えて主イエスは来られ、一瞬の内に敵を滅ぼし、オリーブ山の上に立たれることになるのです。
黙示録の「新しい歌」は、携挙された聖徒たちと、大患難時代の救いの初穂である14万4千人のユダヤ人が、間もなく再臨される主イエスに向かって歌う賛歌なのです。
3. 2019年のクリスチャン最大の祈りの課題とは?
ロマ11:11~12にあるように、イスラエルの背きのゆえ、異邦人に福音が伝えられ、私たちは救われました。
異邦人信者の使命とは、ユダヤ人に霊的ねたみを起こさせて救いに導くこと。イスラエルの残れる者であるメシアニックジューを物的に支援すること。
ユダヤ人が民族的回心に至るその時、主イエスは再臨されます。イスラエルが神との平和を回復するために祈り、献げることが私たちに求められています。