聖徒伝14 アブラハム⑥ 過ちを越えた祝福 イサクの誕生 創世記20~21章
【メッセージアウトライン:PDF】14_アブラハム⑥_イサクの誕生_191110
1. 繰り返される過ち 20:1~18
ネゲブへ南下したアブラハム。荒廃したソドムを見るに耐えられなかったのでしょうか。
その地で、アブラハムが妹と偽ったサラが、ゲラルのアビメレクに召し入れられてしまいます。
かつてのエジプトと同じ過ちが繰り返されたのです。
ここでも神が介入し、サラを守りました。
サラを解放するまでの期間、呪われたのは、アビメレクでした。アブラハム契約のゆえのことでした。
この時、アブラハムが故郷を出た時以来、同じ嘘をつき続けてきたことが明らかにされています。
信仰の成長とは、神に信頼しきれていなかった点に気づかされ、一つ一つ手放していくことだと教えられます。
2. イサクの誕生 21:1~8
主のご計画通り、約束の子イサクは誕生し、アブラハムは、主が命じた通りに命名し、割礼を施しました。
実に25年目にして、子孫が繁栄するという約束の最初の一歩が実現されたのです。
かつて神の言葉を信じられずに笑ったサラは、「笑い」という名のイサクを与えられ、皆と共に笑ったのでした。
3. ハガルとイシュマエル 21:9~21
ハガルの子イシュマエルは、イサクを笑いました。あざけったということです。
20歳頃の青年が幼児をあざけるというのは、尋常ではありません。
主はイシュマエルを去らせるよう命じました。アブラハムは断腸の思いで主に従ったことと思います。
荒野のただ中で水が尽き、死を待つばかりだったイシュマエルを前に、ハガルは、主に呼びかけられました。
二人は生き延び、イシュマエルの子孫が繁栄すると。
二人の命を、神の約束が守ったのです。
イシュマエルは、神への反逆者となり、その子孫は、ことごとくイスラエルと対立していくことになります。
4. ベエル・シェバでの契約 21:22~34
一方的に祝福されるアブラハムの姿に、神を恐れたアビメレクは、和平を持ちかけ、両者は契約を結びました。
アブラハムが、誓いのしるしに7匹の子羊を加えて与えたことから、この地はベエル・シェバ(七の井戸)と呼ばれるようになりました。
現在は、荒野が広がる南部最大の都市となっています。
5. 救いと信仰の成長のステップ
アブラハムは、習慣的に続けてきた一つの罪に気づかされました。
さらには、人間的な思いで一緒に過ごしてきた、神への反逆者イシュマエルとの別れを促されました。
そしてアブラハムは、次章において、信仰の生涯のピークへ達するのです。
福音を信じて救われた者は、主に信頼して、聖霊に導かれていきます。
次のステップに上がるとき、見過ごしてきた罪に気づかされることがあります。
主に信頼しきれていなかったところを、さらに委ねるよう、促されるのです。
不要な者を手放し、本当に大切なものだけを握りしめて行きましょう。
主があなたを次のステップへと引き上げてくださいます。