動画&まとめ メシアの聖誕③ マタイ2:1~12 神の栄光に導かれて 東方の博士たちの訪問
【メッセージアウトラインPDF】聖誕③_東方の博士たち_191215
1. ヘロデに謁見する博士たち
「東方の博士たち」とは、バビロン(当時はパルティアの領土)から来た占星術師だと思われます。
古代より、この地方では星の運行を元に農業を営み、未来を占い、国を治めていました。
彼らは、神の栄光(シャカイナグローリー)である不思議な星を発見し、メシアの誕生を察知したのです。
数百年前のバビロニア帝国時代、バビロンの捕囚だったユダヤ人ダニエルを通して与えられたメシア預言がありました。
彼らはそれを受け継ぎ、信じていたのです。
博士たちがキャラバン隊を組織し、2千キロの道のりを旅してエルサレムに到着した時には、2年が過ぎていました。
博士らを迎え入れたヘロデ王は、ユダヤ人の王の誕生を聞き、恐れ惑います。
ミカ書の預言から、メシアがベツレヘムに誕生することを知ったヘロデは、その抹殺を企てたのでした。
2. イエスを礼拝する博士たち
博士たちがベツレヘムに向かって出発すると、2年ぶりに神の栄光の星が輝きます。
神ご自身が彼らの長旅の最後を導き、イエスの元に連れて行ったのでした。
すでに2歳になっていた幼子イエスに、博士たちは贈り物を献げました。
贈り物は、博士たちの意図を越えて、メシアの性質を現しています。
➀黄金は、王としての身分、②乳香は神性、そして、③没薬は、死者に塗る香料であり、メシアの贖いの死を指しているのです。
礼拝を終えた博士たちは、夢で神のお告げを受け、ヘロデを避けて帰国したのでした。
信仰者の礼拝は、主ご自身が守り、導かれるのだと教えられます。
3. 博士たちの示した信仰に学ぶ
博士たちは、メシア・救い主がイスラエルに誕生するという預言を信じていました。
そして不思議な星の出現を、メシア誕生のしるしと確信したのです。
そして、莫大な資金、時間、労力を注ぎ、命の危険までも犯し、大きな犠牲を払って、ただメシアを礼拝するためだけにやってきたのでした。
博士たちは、その信仰のゆえに、メシアに礼拝した、記念すべき最初の異邦人となりました。
人の神への態度は二つに一つです。
➀神に従うか? それとも、
②神を従わせようとするか?
神を従わせようとする。これが人の罪の根源です。罪ある人間は、神の言葉である聖書すら、自分の思いに合わせようとするのです。
博士たちは、神の言葉を信頼し、神に従い、そして、人となられた生ける神に出会いました。
エリサベツも、ザカリアも、マリアも、ヨセフも、羊飼いたちも。クリスマスに登場する、これらの人々も同様に、神の言葉を信じ、従ったのです。
あなたは、神に従っていますか?
それとも、神を従わせようとしていますか?
クリスマスが投げかけている問いを、改めて噛みしめます。