十勝の鹿追町 聖書と人生のいろいろ

聖徒伝18 ヤコブ① 聖徒伝⑱ 主に委ねて歩む道へ 創世記26,27章 

2020/08/27
 
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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 執筆者は、牧師:三浦亮平です。

【メッセージアウトラインPDF】18_ヤコブ_誕生から旅立ちまで_200112

1. エサウとヤコブの誕生

イサクは40歳で結婚、60歳にしてリベカは双子を身ごもりました。

胎内にいるときから争い、生まれてきたエサウとヤコブ。

「かかとをつかむ」という意味の通り、ヤコブの人生は格闘から始まりました。

一方のエサウは、毛深いという意味の名です。

 

2. 長子権をめぐる二人の態度

自立心旺盛の狩人で、神をも恐れぬエサウと、穏健で神の目に正しい人ヤコブ。

二人の双子は、正反対の性質でした。

ある時、空腹で猟から帰ったエサウは、ヤコブの煮ていた豆スープを見て、「その赤いのを食わせろ」と詰め寄ります。

「長子権と引き換えなら」というヤコブの要求を、エサウはあっさり飲みました。

大切な長子権を軽蔑したエサウの俗悪さが、ここので最大の問題です。

皮肉にも、エサウの子孫は、エドム(赤い)と呼ばれるようになりました。その子孫が、あの悪名高いヘロデ大王です。

 

3. 長子権の相続

年老いたイサクは、長子権をエサウに譲ろうとします。

彼のとってくる鹿肉が好物だったのです。イサクの弱みは、美食に目がないこと、食欲にありました。

これを知ったリベカは、一計を案じ、エサウが猟にでた隙に、夫の好きな山羊料理を作り、ヤコブに子山羊の皮をまとわせ、エサウになりすまさせました。

視力の衰えていたイサクは、まんまと欺され、ヤコブに長子権の祝福を与えたのでした。

神と離れていては、霊的洞察力は、働きようがありません。

 

リベカの罪は、神に委ねきれず、夫を欺いたことでした。ヤコブの罪も同様です。

ヤコブは、イサクの前で、神を偽る罪さえ犯してしまいました。

興味深いことに、イサクの祝福には、アブラハム契約の条項が含まれていません。

長子権ならまだしも、イサクは、エサウ(と思い込んでいたヤコブ)がアブラハム契約の継承者とは宣言しかねたのでしょうか?

 

4. ヤコブの旅立ち

激怒したエサウの殺意に、リベカは、嫁探しを口実に、自分の生まれ故郷へ、ヤコブを逃れされることを決意します。イサクも同意し、彼を祝福しました。

ここで初めて、アブラハム契約の、①子孫の約束、②土地の約束、③祝福の約束の三つの条項が宣言されています。

一人旅だったヤコブ。リベカは、これが、息子との今生の別れとなりました。

「わたしが呪いを引き受けます」と言った、その罪の刈り取りを身に受けたのでした。

 

5. ヤコブの過ちから学ぼう

邪悪なのは、エサウですが、この権の最も重い責任は、アブラハム契約の継承者であるイサクにあります。

一方のヤコブの罪は、主を信頼しきれず、自力に頼り、イサクを欺し、神を偽ったことでした。

 

私たちに求められるのは、神のご計画を正しく知ること。そして、神のご計画を信頼し、従い歩むことです。

委ねるべきは主に委ね、神の時を待ちましょう。

委ねるべきことと、自分でなすべきこと。神の御意思と自分の欲望、その二つを御言葉によって切り分けていきましょう。

主が道を拓かれます。

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