十勝の鹿追町 聖書と人生のいろいろ

聖徒伝78 ルツ② ルツ記3~4章 ボアズの決断 継がれた系譜 「主があなたを買い戻す」

 
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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 執筆者は、牧師:三浦亮平です。


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1. ボアズの決断 3章

ナオミの助言に従い、麦打ち場でボアズの足下に横たわったルツ。当時の慣習で求婚の意思を示したのです。

重要なのは律法への従順です。ボアズは買い戻しの義務を負う親族であり、ルツにはそれを求める権利がありました。

約束の地の相続こそ、士師時代のイスラエルの最大の責務だったのです。

姑のみならず、神の律法に忠実に従ったルツ。それに感心したボアズも確かな信仰者でした。

 

恐れるルツを慰め、異邦人の立場を理解し、評判に傷がつかないよう配慮しています。二人は互いに、愛情と敬意を注いでいます。

ボアズはただ主を信頼し、律法に従ってことを進めることを決意しました。

帰宅したルツを迎えたナオミ。理を通すボアズの性質をよく知っていて、信頼して愛する嫁ルツを送り出したことが、その言葉から分かります。

 

2. オベデの誕生 4章

ボアズは朝一番で町に行き、自分以上に大きな買い戻しの権利のある親類を呼び止めました。当時、町の門が、行政機関であり、会議場でした。

長老たちを証人としたやりとりがなされ、死んだエリメレクの土地を、買い戻すか否か、ボアズは親類に直球で問います。

一度は、買い戻すと答えた親類。しかし、やもめルツも引き取らなければならないと言われて断りました。モアブ人への偏見があったのでしょうか。

その親類は、土地とルツをボアズに委ねました。取引は成立し、長老と町民を前に、正式に承認されたのです。

 

長老たちは、ベツレヘムのルーツであるカナンの女タマルの名を挙げて、ボアズとルツを祝福しました。

タマルへの評価は、神の民の系図を紡いだところにあります。ルツもまた、オベデを産み、系譜を継ぐ、重要な役割を果たしました。

オベデ、エッサイ、偉大な王ダビデにつながり、その究極が、メシア、イエス・キリストです。

 

3. 主との友情を育もう

オベデは、「給仕者,一杯」という意味です。一杯の麦の出会いから生まれた、神の給仕者。それがオベデでした。

「買い戻し(ガアル)」は、殺された親族の復讐や、隣人への罪の償いをも示す言葉です。

イスラエルは神に買い戻された民であり、究極の買い戻しが、メシアによる贖いにほかなりません。

律法は、教えを守り通せない人間の罪を突きつけ、真実の買い戻しをもたらすメシアに目を向けさせます。

 

不信仰と反逆の士師の時代にも、数少ない信仰者が希望をつなぎ、メシアに至る系図は守られました。

背後に働かれているのは、約束の主の確かな守りと導きです。約束を守り通された主をルツ記は讃えています。

 

ボアズ、ナオミ、ルツは、各々主に聞き従うことで、見事に連携しました。

使徒たちもまた、御霊の導きに各々従い、連携し、伝道に遣わされました。

各々が主によって立ち、主に従うことで自ずと共に用いられる。自立と共生の聖書フォーラムの原則を思います。

ルツのように、主との友情を育み、ただ主に聴き従っていきましょう。

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