十勝の鹿追町 聖書と人生のいろいろ

聖徒伝79 サムエル① Ⅰサムエル1~2:10 ハンナの祈り サムエルの誕生 心注ぎ出そう主の前に

 
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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 執筆者は、牧師:三浦亮平です。


【資料はこちからどうぞ➡】 79_サムエル①_1~2章_ハンナの祈り_2104125

1. サムエルの誕生 1章

“神のもの”という名のエルカナは、レビ人のケハテ族(Ⅰ歴6:34~)の出身。彼は、毎年、幕屋でのささげ物を欠かさない信仰者でした。

妻ハンナは信仰者でしたが、不妊の女でした。もう一人の妻ペニンナは、不信仰者であり、幕屋で祈るハンナを邪魔していました。

エルカナはハンナを愛していましたが、ハンナの乾きは癒やされませんでした。

この時代のイスラエルの最大の責務は、地と血の相続です。信仰者であるハンナは、イスラエルの使命を果たすために、エルカナを継ぐ子を欲していたのです。

 

ある時、幕屋でハンナは、男の子をくださるなら、請願を立てたナジル人、奉仕者として神に献げると誓います。

これは神との取引ではありません。神に仕えるレビ人の妻として、跡継ぎの子を生み、責務を果たすことをこそ、ハンナは切実に願っていたのです。

 

声を出さずに熱心に祈るハンナを、祭司エリは酔っていると思い、咎めました。

背教の士師時代には、そんな者も多くいたのでしょう。しかし、真実の祈りが見分けられないとは、エリの祭司としての資質が疑われます。

主の前に心を注ぎ出していたというハンナの答えに、エリは悔い改めを促されたことでしょう。

ハンナを祝福するエリは、神のとりなし手としての祭司の務めを果たしています。

 

帰途についたハンナの顔は晴れやかでした。主が祈りを聞いてくださったという確信が与えられていたのです。

ハンナの願いは、主の計画と一致しました。

 

そして、サムエルが生まれました。“彼は神のもの”という意味の名前です。

ハンナが、主に献げるために子を願ったということが、よく分かります。

乳離れするまで責任もってサムエルを育て上げたハンナは、たくさんのささげ物を携えて幕屋に上り、サムエルを祭司エリを通して主に委ねました。

 

2. ハンナの賛歌 2章1~10節

ハンナの賛歌は、信仰者の歌です。中心テーマは、信仰者の逆転です。

信仰のゆえに、世で侮られ、虐げられる者を、主はその信仰のゆえに、高くあげてくださるのです。

ハンナは、信仰のゆえに、その名を永遠に刻まれたのです。

 

3. 信仰者の賛歌を歌おう

子を生み、この時代の神の民の責務を果たす。ハンナのこの願いは、神の計画と一致するがゆえに、叶えられました。

しかし、信仰的に未熟な私たちの祈りは、そうそう主の御心と一致するものではありません。

聖書の学びを深めつつ、常に主に聴くことが求められます。

 

間違いに気づいたなら悔い改める。私たちは、修正を重ねながら、それでも少しずつ主に近づいていくのです。

この教会時代のクリスチャンの使命は、福音を宣言し、主イエスの弟子とされることです。

なお残る罪の性質と自分の課題に向き合いましょう。

ただ、主のみを誇る者は、どんなに情けない自分をも直視し、主に委ね、悔い改めの行動を起こしていくことができます。

ますます主に聴き従っていきましょう。

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