聖徒伝86 ダビデ篇② Ⅰサムエル18~20章 ダビデとヨナタン 逃亡生活の始まり
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1. サウルの嫉妬・確執 18章
フルタイムの従者となったダビデとヨナタンは兄弟の契りを結びます。二人は、信仰の勇者同士、堅い絆で結ばれました。
ペリシテ軍との一連の戦い後、ギブアで凱旋が行われました。
このとき、「サウルは千を討ち、ダビデは万を討った」と女たちが歌い交わすのを聞いたサウルは激怒します。
悪霊が下り狂いわめくサウルは、ダビデに槍を投げつけ、ダビデは二度かわしました。
サウルは、長女メラブをダビデに嫁がせる約束をしながら、直前で撤回。
さらには次女ミカルの恋心を利用して、ダビデにペリシテ人100人の陽の皮百枚を条件に、ミカルを嫁がせると告げました。
ダビデは200人を討ち取り、ミカルを妻と迎えました。サウルのダビデへの恐れは増す一方でした。
2.サウルの殺意・逃亡 19章
ついにダビデ殺害を公言したサウルをヨナタンが説得し、撤回させます。
しかしサウルはまたも、ダビデを槍で突き刺そうとしました。
自宅に戻ったダビデは、妻ミカルの警告を受け、窓から逃げ出します。ミカルは、偶像をダビデの床に入れ仮病を装いました。
偽装がばれたミカルは、夫に脅迫されたと自己弁護しています。
サムエルの元へ逃れたダビデを捉えようとサウルの使者が遣わされますが、神の霊に支配された彼らは、恍惚状態になり、何もできませんでした。
第二、第三の使者も同様でした。
ついにサウル自身がやってきましたが、彼も預言の状態に陥りました。神が介入され、ダビデを危機から救われたのです。
3. ダビデとヨナタンの別れ 20章
ダビデは、ヨナタンに窮状を訴え、ヨナタンは、ダビデの提案に従って、王の真意を見定めることを決めました。
迎えた新月祭の二日目。ダビデの欠席の理由を尋ねた王に、ヨナタンは、彼は氏族の祝宴に出席していると告げます。
激怒したサウルはヨナタンをなじり、槍を投げつけようとしました。
翌朝、約束の野で、ヨナタンは矢を放ち、子どもに取りに行かせ、「矢はおまえの向こうだ」と叫びました。
ダビデと決めた合図の意味は、サウル王の殺意を告げるものでした。二人は抱き合い、別れを悲しみました。
4. 信仰の戦いを同労者と共に
ヨナタンは、主の愛に生きる者としてダビデを愛し、兄弟契約を結びました。
これは、「隣人を自分自身ように愛せよ(レビ19:18)」という、主の律法に基づく愛にほかなりません。
律法の命じる隣人とは、第一にイスラエル。さらには、主を信頼し、主の命令に生きる真のイスラエルです。
主に忠実に歩む、主の働き人を覚えて祈り、具体的に支えましょう。
霊的戦いの矢面に立つリーダーと、日々の中で戦っている一人の信仰者たちです。
そして、何よりも、真のイスラエルなる信仰者の隣人、メシアニックジューを覚えましょう。彼らこそ、霊的戦いの最前線に置かれているからです。
隣人として何よりあるべきは、互いに、信仰の戦いの同労者であることです。
主にある兄弟姉妹と共に、あなたの信仰の戦いを誠実に戦いましょう。