聖徒伝96 ダビデ編12 サムエル記第二8~10章 ダビデの戦いと祝福
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1.拡大する領土 8章
ダビデは、イスラエル仇敵ペリシテとモアブ、さらには、北方のツォバ、アラムを討ちました。
勝ち得た貴金属は主のために聖別され、ソロモンの代に神殿建設の材として用いられました。
ダビデは、主によって勝利を勝ち取り、王国の礎を築いていきました。
2.ダビデの誠意 9章
サウル家の生き残りを探させたダビデ。兄弟契約を結んだ亡きヨナタンとの約束を果たすためでした。
探し当てたのは、ヨナタンの子メフィボシェテ。彼は、サウルの死後、逃走中の事故で足が不自由でした。
ダビデは、メフィボシェテを呼び寄せ、毎回の食卓を共にさせました。王の家族同様の栄誉ある扱いでした。
3.アラムとの戦い 10章
ダビデは、かつて逃亡中のダビデを助けたアンモンの王ナハシュの死に、悔やみの使者を遣わします。
しかし、ナハシュの子ハヌンは、ダビデを疑い、使者を侮辱して送り返しました。イスラエルへの明確な敵意の表明でした。
北のアラムの援軍を得、周辺諸国の傭兵を集め戦いに備えるアンモン軍。ダビデは、将軍ヨアブ率いる軍の精鋭を派遣しました。
アンモン軍とアラム軍に挟まれたイスラエル軍でしたが、ヨアブと兄弟アビシャイの部隊に分かれて勇敢に戦い、両軍を相次いで撃退しました。
敵は町に逃げ込み、ヨアブは次なる戦いに備えるべく、帰還したのでした。
アラムからのさらなる援軍を得たアンモン軍と、ダビデ自ら率いるイスラエルとの決戦。勝利はイスラエル軍のものとなり、アラムは敗退しました。
孤立し、弱体化したアンモンとの最終決戦に臨む中、次回、ダビデが大変な事件を起こすこととなります。
4.今ある戦い、交わりの恵み
ダビデの戦いは、主の戦いであり、今の時代に適用はできません。
主イエスは、「右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ」と告げ、使徒パウロも、「不正な行為を甘んじて受けないのか」と促しています。
今の時代に信者に求められるのは、福音宣教のためには恥辱も厭わないことです。真実の平和は、ただ信仰により主によってもたらされます。
人の永遠の行く末は二つに一つ。王なる主イエスの家族として永遠に神の国に迎え入れられるか。神の一切の恵みから断絶され、尽きない火の永遠の滅びに落ちるか。どちらかです。
私たちの罪のために十字架にかけられ、死んで葬られ、復活された。この神の恵みに対する態度が、人の永遠の運命を決するのです。
主イエスは間もなく、王の王、裁き主として来られ、真実の永遠の平和をもたらされます。
私たちが人々に示せる最善の愛は、救いの福音を告げることです。そして、神に示せる最高の愛は、主の約束を信頼して遣わされることです。
私は無力です。しかし、主が働いてくださるなら、不可能はありません。