クリスマス2021 「信仰の冒険者として」 東方の博士たち マタイ2:1~12
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0. メシアの約束と礼拝者たち
メシア預言は、異邦人にも告げられていました。
モーセ率いるイスラエルを呪うとした呪術師バラムを通した預言がありましたし、バビロン捕囚の時代には、ダニエルを通して、メシア登場の具体的な年代すら語られています。
東方の博士たちは、天文学的には説明のつかない不思議な星の出現を、これらのメシア預言の成就と受け取りました。
「ヤコブから一つの星が上る(民24:17)」と、バラムの預言に告げられています。
博士たちは、ただメシアを礼拝するために、私財を投げ打ち、地位も名誉も置き去りにして、命がけの旅に出たのです。
そして2年が過ぎました。
1. ヘロデとの謁見 1章1~8節
ローマの傀儡の残忍な王ヘロデが支配するエルサレムを博士たちは訪問します。
彼らには、メシアが誕生する場所までは知らされていませんでした。
異邦人にもたらされた、ユダヤ人の王・メシア誕生の知らせに、正統な王ではないヘロデは恐れおののきました。
ミカ書には、メシアはベツレヘムに誕生すると預言されていました。
ヘロデは、博士たちを行かせた後で、メシアを殺すことを画策していました。
2. メシアの礼拝 1章9~12節
旅の最後、博士たちを導いたのは、2年ぶりに現れた星・神の栄光でした。
博士たちは、幼子イエスに、贈り物をささげ、礼拝しました。
黄金は、王としての身分、乳香はメシアの神性、没薬は死を現します。
博士たちは、生と死をも司る真の王メシアにふさわしい宝物をささげました。
しかし、そのメシアが人類の罪の贖いとして死ぬために生まれたとは、思いも至らなかったことでしょう。
3. 未知の領域に踏み出そう
博士たちは、不思議な星を見て、いにしえからのメシア預言を信じました。
大きな犠牲を払った博士たちは、メシアに礼拝した最初の異邦人となりました。彼らが得た最大の恵みです。
私たちが目指すべきは、主イエス・キリスト、この方だけです。
主イエスは、天に昇り、今、神の右の座で大祭司としておられます。
神の霊は内に宿り、私たち自身が神の宮とされています。
主イエスの命令は、「行って、すべての人をわたしの弟子としなさい」ということ。
教会時代の命令は、集うことではなく、派遣されることにあります。
博士たちは、メシアを求め、まだ見ぬエルサレムを目指しました。
見ないで信じるのが信仰です。踏み出してはじめて成長の機会を得るのです。
私が遣わされるべき、未知の領域とはどこでしょう? 家族?友人?地域?職場?新たなコミュニティ?SNS?
すべての信者の究極の目的地は、主イエスご自身が神殿である天のエルサレムです。
私たちが地上生涯を駆け抜けた先に、待っています。
主は私たちが遣わされるただ中で共におられます。
真の冒険者であり続けたいと願います。神の国での礼拝を先取りして味わっていきましょう。