聖徒伝123 エリヤ篇6 Ⅱ列王記1~2章 「救いは天の神にある」 エリヤの携挙
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1. アハズヤの死 Ⅱ1章
アハブの子アハズヤも、神への反逆の道を歩みました。
病に伏したアハズヤが依り頼んだのは異国の偶像でした。
アハズヤの死を預言したエリヤに、アハズヤは兵を派遣します。
神の権威を帯びた預言者に「下りてこい」と命じた二つの隊の隊長は、神の火に焼かれました。
三隊目の長がひれ伏し、懇願してはじめて、主はエリヤを行かせました。
エリヤが告げた王の罪は、主に依り頼まなかったこと。
預言通り、アハズヤは死去。わずか2年の治世でした。
「主は握っている」という名のアハズヤ。不信仰の王の命も、主に手に握られていました。
2. エリヤの携挙 Ⅱ2章
エリヤは、エリシャを連れてギルガルを出ます。
イスラエルの約束の地での最初の野営地がギルガルです。そこにエリヤは、預言者学校を建てていました。
エリヤは、アブラハム、ヤコブにゆかりのある聖地の一つベテルに行き、次いで、エリコに向かいます。
エリシャは、必死でエリヤについて行きました。主がエリヤを取り上げられることを知らされていたからです。
さらにエリヤは、ヨルダン川を渡ります。彼が外套で水を打つと川に道ができました。
最後までついてきたエリシャから、エリヤは要望を聞きます。
二倍の分け前を願ったエリシャは、エリヤの正当な後継者としての権利を求めたのでした。
火の戦車が現れ、エリヤは竜巻と共に、生きたまま天に挙げられました。
50人の預言者が証人となりました。
エリシャが、エリヤの外套でヨルダン川を打つと水が分かれました。
エリコの町で、エリシャが塩を投げ込むと、呪われた地の水が癒やされました。
ベテルに上るエリヤをからかった若者たちは熊にかみ殺されました。
こうして、エリシャに、神の権威が与えられたことが明らかにされました。
3. クリスチャンの希望 携挙
聖書で、生きたまま天に挙げられた実例が、エリヤとエノク(創5:23~24)です。
エリヤは終末の裁きの前に遣わされることも預言されています(マラキ4:5)。
メシアであるイエスをイスラエルが受け入れていれば、洗礼者ヨハネこそ、エリヤの働きを担っていました。
大患難時代の前半には、二人の証人がエリヤの働きを行い(黙11:3)、再臨のメシアの先駆けとなるのです。
携挙は、終末の神の裁きである大患難時代からの守りです。
大患難時代が世界の大リフォームとするなら、携挙は、リフォーム終了までの一時的な引っ越しです。
天に携挙された人々は、その時点で復活の体を与えられ、大患難時代の最後、再臨の主イエスと共に地上に降り立ちます。
世の終わりが近づくほど状況は悪化しますが、信者は最悪の裁きを免れます。
苦難の中でも福音宣教のための必要は満たされます。
携挙の希望は、今というこの時に、なすべき使命に力を注ぐよう促します。
主の約束を喜び伝える主の証し人として、共に遣わされていきましょう。