十勝の鹿追町 聖書と人生のいろいろ

聖徒伝138 預言者4 ヨナ書3~4章 ニネベの悔い改め 22062

 
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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 執筆者は、牧師:三浦亮平です。

https://studio.youtube.com/video/yXUSQiZGg-s/edit
【資料はこちらからどうぞ➡】 138_預言者たち4_ヨナ書3~4章_ニネベで_220626 

1. ニネベの悔い改め 3章

死ぬこともできないヨナに、神から逃れる選択肢はありません。

「あと40日するとニネベは滅びる」と告げると、王も民もこぞって悔い改めました。

イスラエルでも見られないほど、家畜にまで徹底した布告が実行されたのです。

主の求めを汲み取り、応えたニネベは、わざわいを免れました。

2. ヨナの怒り 4章

主の前に怒りを正当化するヨナ。イスラエルに滅びをもたらすニネベが救われるなら、死んだ方がましだと。

都の行く末を見極めようと、仮小屋に座り込んだヨナを主は憐れみ、唐胡麻を生えさせます。

死にたいと叫びながら、木陰を喜んだヨナの矛盾は、私たち罪ある人間の姿そのものです。

 

翌日、主が唐胡麻を枯らすと、ヨナは弱り果て、死を願いました。

己の運命を嘆き、理不尽だと憤る。ヨナの怒りは、すべての人の怒りの根源です。

己の怒りを正当化するヨナは、神と直接やりとりできる恵みまでも、当然のこととしてしまっています。

 

主は答えて言われました。

「あなたは、自分で労さず、育てもせず、一夜で生えて一夜で滅びたこの唐胡麻を惜しんでいる。ましてわたしは、この大きな都ニネベを惜しまないでいられるだろうか。そこには、右も左も分からない十二万人以上の人間と、数多くの家畜がいるではないか。」

 

3. 主の憐れみを味わい知ろう

ヨナの命令は、ライオンに餌を与えさせるよう、羊飼いに命じるようなことです。

神の民イスラエルを愛する預言者ヨナの苦悩を、主がご存じなかったわけがありません。

主は、過酷な試練に遣わされたヨナを深く憐れみ、滅びの淵から引き上げられました。

苦悶するヨナの宣告は、ニネベの人々に真実として迫ったことでしょう。葛藤するヨナを主が用いられたのです。

 

ニネベへの主の憐れみの言葉は、イスラエルには滅びの宣告に等しいものです。

しかし同時にヨナは、自分とイスラエルへの、主の真実の愛をも味わい知らされたことでしょう。

ヨナの沈黙は、主の愛を受け取った証しです。

 

ヨナ自身の告白があって、ヨナ書はあります。

この出来事そのものを神の言葉として、ヨナは、帰還したイスラエルで語ったことでしょう。

神に背いた預言者も、敵対する異邦人をも憐れまれる主は、どれほどイスラエルを愛し、悔い改めを願っておられることかと。

 

ヨナに与えられた過酷な試練は、信仰者の証明でもあります。

苦悩と葛藤をすべて、主の前にさらけ出したヨナの信仰が、ダビデに重なります。

憐れみの主は、私のすべてを知ってなお、愛してくださっています。

 

人間の愛で、主の愛を理解できるはずもありません。

地上に現された、神の最大の愛、最大の犠牲に思いを馳せましょう。

滅びに向かう罪人である私たちのため、主は、愛するひとり子イエスを十字架にかけられ、贖いとされました。

福音を信じることによってのみ、神の愛は人に理解可能なものとなるのです。

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