聖徒伝156 最後の王たち 列王記第二24~25章 バビロン捕囚
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1. エジプトの侵略 列Ⅱ23:31~37
ヨシヤの子エホアハズ王は、偶像礼拝に陥ります。
王は、神への背きのゆえ、捕らえられた先のエジプトで死にました。
エジプト王は、エホアハズの兄エホヤキムを王に据えます。
エホヤキムもまた、神への罪を重ねていきました。
2. バビロニアの侵略 列Ⅱ24章
ついにバビロンの王ネブカドネツァルがユダに侵攻します。
反逆したユダは、周辺諸国からも攻め込まれました。
悪王マナセが、信仰者と預言者を迫害し殺した、その報いを受けたのです。
次いでエホヤキムの子エホヤキンが王となりました。
罪を重ねた治世は、わずか3ヶ月で終わりました。バビロンに連れて行かれたのです。
宮の材は奪われ、都の有力者も捕囚とされました。
バビロン王は、エホヤキンのおじゼデキヤを傀儡の王とします。
エホアハズ、エホヤキンの弟です。ゼデキヤもまた、主に逆らう道を歩みました。
3. バビロン捕囚 列Ⅱ25章
反逆したゼデキヤに対し、バビロン王自らが侵攻します。
2年に渡った包囲により都の食糧は絶え、敵が侵入します。
逃げ出したゼデキヤは、エリコで捕らえられ、息子たちを殺され、目をつぶされました。
宮も王宮も略奪され、焼かれました。城壁も崩され、都は完全に破壊されてしまったのです。
都の民は捕囚とされ、貧しい民の一部だけが農夫として残されました。
契約の箱がどうなったか分かりませんが、崩落以前に、神の栄光は神殿を去ってしまっていましたから、ただの箱に、もはや何の意味もありません。
偶像礼拝に浸っていた祭司たちは捕らえられ、殺されました。
バビロン王は、ゲダルヤを総督に任命しています。
ゲダルヤは、捕囚を神の裁きとして甘んじて受け入れた信仰者でした。
しかし、ゲダルヤを王に担ぎ上げようと謀反を企てた軍の高官たちによって殺されてしまいました。
バビロン王が代替わりすると、エホヤキンは獄から出され、その後丁重な扱いを受けました。
悔い改めて、神の憐れみを受けたのでしょう。
4. 主の約束にしか見いだせない希望
モーセの時代から、背教への裁きの予告と共に、帰還も告げられていました。
預言者たちも、厳しい裁きだけでなく、回復についても語っています。
預言者エレミヤは、捕囚の期間を70年と告げました。
厳しい裁きすら、神の約束の中の出来事です。悔い改める者にはなお、神の憐れみと守りがあるのです。
世の終わりが迫るのが今の教会時代です。
大患難はイスラエルへの最後の裁き。期間は7年と定められ、民族的回心の後に、メシアは来られ、神の国を建てられます。
福音を信じた者は、携挙によって大患難時代を逃れることが約束されています。
この世の闇がどんなに深まり、混乱が増していこうとも、変わらない主の約束に、堅く立ち続けましょう。
今は恵みの時、救いの時です。
救われるべき最後の一人が信じる瞬間まで、福音宣教の機会は与えられ、キリストの弟子は、主に支えられ、用いられ続けます。