動画&まとめ ㉒使徒の働き20章 走るべき道を走り尽くす ~エペソの長老へのパウロの遺言
1. ギリシャを巡るパウロ 20:1~6
エペソでの騒動の後、マケドニヤ、ギリシャを巡ったパウロ。
旅の目的の一つは、困窮するエルサレム教会への献金を集めること。
もう一つは、混乱するコリントの教会を訪問し、指導することでした。
コリント滞在中に、パウロは、ローマ人への手紙を記しています。
エルサレムに献金を届けた後には、ローマでの伝道を見据えていたのです。
暗殺計画によってシリアへの出港を阻まれたパウロは、エーゲ海沿いに引き返し、アジヤ州に戻りました。
2. トロアスでの奇蹟 20:7~16
第二回宣教旅行で初のギリシャ専攻へ旅立ったアジヤ州の玄関口、トロアス。
ここにも生まれていた教会で、週の初めの日の晩(現在の土曜の晩)、人々は集い、キリストを記念するパン裂き(聖餐式)をし、パウロの語る聖書の解き明かしに耳を傾けていました。
パウロは、これが最後という思いで、熱心に語り続けていたのでしょう。
眠り込んだユテコという青年が、三階の窓から落ちて死んでしまいます。
しかし、パウロを通して奇蹟が起こり、ユテコは蘇ったのでした。
一人の青年の死と蘇りを通して、人々は、イエスの死と復活の事実を実感したのではないでしょうか。
この出来事は、迫害と困難の中で、人々に大きな希望を与えたことでしょう。
3. 長老たちへの遺言 20:17~38
エルサレムへの旅路を急ぐパウロは、滞在中のミレトに、エペソの長老たちを呼び寄せ、別れの言葉を告げます。
宣教旅行で、最も長く滞在し、心血注いだのがエペソでの伝道でした。
パウロは、エルサレムで待ち受ける苦難を重々承知の上で、主イエスの使命を果たし終えられるなら、命は少しも惜しくないと言い切っています。
「神の計画の全体を、余すところなく知らせた」と断言するパウロに、聖書の体系的な学びの大切さを教えられます。
パウロが警告しているように、教会は内外から攻撃を受けます。
偽りの教えを巧みに忍ばせる敵に対抗する唯一の武器が御言葉です。
使徒たちの教えに基づく、正しい聖書理解が求められます。
4. 福音の聖火ランナーとして
私たちクリスチャンは、福音という灯火を掲げた聖火ランナーです。この灯火を誰かに受け継ぐことが、私たちに一人一人に与えられた使命です。
走るべき行程を走り通すために、私たちは、最終ゴールである神の国を見据えると共に、身近な目標が必要です。
聖書を学び、聖書全体から神の計画を知り、日々のデボーションを通して御言葉の訓練を受けることが求められます。
互いに励まし合える、兄弟姉妹の存在も欠かせません。
み言葉が、福音のランナーであるあなたを日々支え、導きます。
み言葉による訓練を受けて、新しい週、新しい一日を始めていきましょう。