聖徒伝3 創世記3:1~24 最初の罪 アダム② 失楽園・アダム契約
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1. 罪 創2:1~7
天地創造からしばらくの後、蛇を通してサタンがエバに語りかけました。
不自由さを感じさせ、疑いを生じさせる巧妙な問いでした。
それに対して、エバは、善悪の木の実には、触ってもいけないと答えます。
嘘ではないが、不正確な答えだったと思います。
人の不正確さは、悪がつけいる隙間を与えてしまいます。
法を破って、はじめて罪となる。法が罪を定めます。
もし、法がなかったら、すべてに無制限に責任が問われることになってしまうでしょう。
法は、責任の範囲を限定します。
神は人の責任を明確にし、守れるものにされました。
神の法は、恵みなのです。
法には必ずグレーゾーンがあります。つまり自分で考え、判断すべき領域です。
法の意図を正しく理解した上で、どう立ち振る舞うかが、重要なのです。
サタンは、真実に嘘を織り交ぜ、「決して死なない、善悪を知り、神のようになれる」と告げました。
神への小さな疑念に悪魔がささやき、欲望をわき上がらせ、自己正当化させ、そして人は、罪の実行にいたるのです。
まず女が、そして男が、その実を食べてしまったのでした。
2. 神との断絶 創2:8~13
その日の終わり、神が顕現され、呼びかけますが、二人は御顔を避けて隠れます。
これは、神との断絶、霊的死を現しています。
人は、福音を信じて救われたときに、再び御顔を仰ぎ見るようになるのです。
「どこにいるのか」と呼ぶ神は、人に、自ら悔い改める機会を与えられました。
罪の結果の現状を、男は赤裸々に話しますが、悔い改めには至っていません。
罪の告白を求める神。しかし、男は女の、女は蛇のせいにしたのでした。
3. 罪の結果と救いの約束 創3:14~24
神はまず、蛇に告げます。「腹ばいで歩き、ちりを食べる」と。
蛇は、最も美しく賢い生き物から、最も呪われた、醜い生き物とされたのでした。
女は、産みの苦しみを、男は、労働の苦しみを味わうようになり、男女間には、歪んだ支配関係が生じました。
地の管理者として直接契約を結んだ男の罪は最も重く、大地までが呪われる結果となってしまったのでした。
罪により神と断絶し、霊的に死んだ人は、肉体的にも死ぬ者となりました。
人は、エデンの園を追放されました。
まとめ. アダム契約の恵みを味わう
失楽園の出来事で、唯一の希望が、3章15節の原福音です。
「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく。」
女の子孫として誕生する救い主が、命と引き換えにサタンに勝利される。
この希望のゆえにアダムは、女にエバ(すべての命の母)と名付けました。
神は、二人に動物の衣を着せました。
神は、血は血によって贖われなければならないことを教え、動物の血により、一時的に人の罪を覆い、
人という種に、延命措置を施してくださったのです。
以降、人は、真実に罪を贖われる救い主を待ち続けていくこととなります。