聖徒伝17 イサク 創世記26章 踏みとどまって得る恵み 二代目イサクの生涯
【メッセージアウトラインPDF】17_イサク_契約の継承者_200105
1. イサクの生涯
アブラハム100歳にして与えられた約束の子イサク。30歳の時、モリヤ山で奉献された時には、死の寸前まで、父と神に従順でした。
40歳で妻リベカを迎え、75歳の時に父アブラハムを葬りました。彼は、偉大な信仰者の生涯を見届けたのです。
60歳でようやく子を得ましたが、性格が真逆の双子の息子たちは、度々衝突し、イサクの悩みの種となりました。
2. 平和の人イサク 創世記26章
飢饉を逃れ、父アブラハムのように、エジプトに逃れようと南下したイサク。彼は、主に、とどまれと命じられました。
滞在していた南部のゲラルで、イサクは、妻リベカを妹と偽っていました。美しい妻リベカが略奪され、自分が殺されることを怖れていたのです。
アビメレク(ゲラルの王)は、イサクの嘘を知り、猛抗議しました。
以前、アブラハムが妹と偽ったサラを、当時の王が召し入れて、ひどい目にあったことが、伝承されていたのでしょう。
神に従い、とどまり続けたイサクは、初めての農耕でも大きな実りを得、家畜や奴隷も、財産も増えていきました。
妬んだ地元民のペリシテ人たちは、荒野では命に等しい井戸を埋めてしまいました。アブラハムの代からの井戸です。
争わず、その地を去ったイサクは、神の命令に従い、約束の地にとどまりながら、放浪の身になってしまいました。
イサクが掘り起こした井戸は、またしても奪われ、次の井戸も奪われました。
三度目にしてようやく手にした井戸に、イサクはレホボテ(広いところ)と名付けました。
「狭い道から入りなさい」という主イエスの言葉を思い起こします。
現れた主に、「わたしがあなたとともにいる」と励まされたイサクは、公の礼拝を捧げたのでした。
その頃、アビメレクがやってきて、イサクと和平条約を結びました。度重なる妨害にも関わらず、繁栄し続けるイサクの神を、王は、怖れたのでしょう。
彼らの罪を赦し、和解したイサクに、神は、新たな井戸を与えたのでした。
3. イサクのように聞き従おう
イサクは、アブラハム契約を継承し、約束の地にとどまれ、という神の命令に従って、大きな祝福を与えられました。
神とアブラハムとの契約が、継承者となった二代目イサクをも守りました。
イサクは、神に従う者には、神が与えられると信頼していました。
アブラハム100歳の時に誕生し、モリヤ山での奉献を体験したイサクです。
イサクは、神が約束を絶対に守る方であることを、身をもって知っていたのです。
ゲラルでの過ちにも関わらず、妻リベカと共に守られ、作物は豊かに実を結び、奪われる度に、井戸が与えられました。
さらに積み重ねた体験が、イサクの神への信頼を増し加えたことでしょう。
信仰の継承という大きな使命を果たしたイサクは、結果として、アブラハム以上の祝福を与えられました。
180歳という父アブラハム以上の生涯が、そのしるしです。
荒野で神の声を聴き続けたイサクのように。神に聴き、従う者となりたいと願います。主の祝福を祈りつつ。