聖徒伝24 ヨセフ② 創世記39~41章 ヨセフ、パロの夢を解き明かす 「主の約束に導かれて」
【メッセージアウトラインPDF】24_ヨセフ2_夢の解き明かし_200223
1. 侍従長の家で 創39章
ヨセフを買った侍従長ポティファルは、パロの近衛兵の長であり、監獄の長でもありました。
エジプトで奴隷となったヨセフを守り導いたのは主ご自身でした。ポティファルも、その祝福にあずかって栄え、ヨセフは、奉仕全般を任されました。
そのヨセフに連日言い寄ったのが主人の妻でした。
主人への忠誠を貫き、誘いを断り続けていたヨセフでしたが、ある時、女主人と二人きりの状況に嵌められてしまいます。
掴まれた上着を残して必死に逃げたヨセフでしたが、強姦未遂の罪を着せられてしまったのでした。
死刑は免れ、獄に入れられたヨセフ。監獄の中でも、主が共におられ、ヨセフを守りました。
最悪の状況の中でも、最善がなされたのです。
2. 監獄で 創40章
舎監からも信頼されたヨセフ。そこへ、パロの側近の献酌官と調理官が入獄してきます。
ヨセフの入れられたのは、侍従長ポティファルが管理する獄であり、そこは、重罪犯の収容施設でした。
ある時、ヨセフは、苛ついていた二人に声をかけます。夢が原因でした。
神による解き明かしを告げると、その通り、献酌官は復職し、調理官は処刑されてしまいました。
ヨセフは献酌官に、パロへの仲介を頼んでいましたが、その願いは忘れ去られ、2年が過ぎました。
3. パロの面前で 創41章
ヨセフが奴隷となって13年が過ぎたある日、パロが不思議な夢を見ます。
肥え太った7頭の牛が、醜く痩せ細った7頭の牛に食い尽くされ、7つの豊かな穂が、しなびた7つの穂に飲み込まれたのです。
心騒ぎ、エジプト中の呪術師、知者を呼び集めたパロでしたが、誰ひとり、夢を意味を説き明かすことはできません。
この時、献酌官が、獄中で見事な夢解きをしてくれたヨセフを思い出します。
パロの前に連れてこられたヨセフは、主の祝福を得て、すかさずパロの夢を解き明かしました。
すなわち、7年の大豊作の後、すべてを飲み尽くす7年の大飢饉が襲う。
今すぐ備えが必要だと述べるヨセフにパロは、お前以上の適任者はいないと告げ、エジプトNo2の首相の座に就かせたのでした。
4. 神の時を待ち望み、ベストを尽くす
無実にも関わらず奴隷とされ、牢獄に入れられたヨセフと、主が共におられました。
主に従い通したヨセフは、王の権威を帯びる座を与えられました。
捕らえられ、十字架にかけられたキリストこそ、インマヌエルなる共におられる神ご自身であり、神の権威をおびえて、王の王となられる方です。
ヨセフの生涯そのものが、来たるべきメシアの影を映し出しているのです。
ヨセフが握りしめていたのは、先祖アブラハムへの神の約束、そして、イスラエルの指導者となると告げられた二つの夢でした。
今、私たちには、内住される聖霊の導きと、完成された神の啓示の書である聖書が与えられています。
聖書を学び、み言葉から、状況から、主の語りかけを受け取りましょう。
私たちには計り知れない神の時、しかしそれは、絶対にやってきます。
主への信頼を土台として、目の前のことに全力で取り組んでいきましょう。