聖徒伝85 ダビデ編① 一サムエル16~17章 ダビデの油注ぎ・ゴリヤテとの戦い
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1. ダビデの油注ぎ罪 16章
主が王に見いだされた者に油注ぐべく、サムエルが訪れたのは、ユダのベツレヘムのエッサイの家でした。
「人はうわべを見るが、主は心を見る」 そう告げられたサムエルは7人の子を見定めますが、誰も御心に適いません。
最後に連れてこられたのは、野で羊の番をしていた8番目の子ダビデでした。
「この者だ」。主に命じられたサムエルは、油を注ぎました。この日以来、主の霊がダビデに激しく注ぎました。
その頃、サウル王から主の霊が去り、悪霊に苛まれるようになりました。
王を癒やすべく召された竪琴の奏者が、他ならぬダビデでした。サウルが竪琴を奏でると、王から悪霊は去りました。
2. ゴリヤテとの戦い 17章
イスラエル軍は、ベツレヘムの西20kmにあるエラの谷でペリシテ軍と対峙し、戦局は硬直状態に陥っていました。
この時、敵陣から姿を現したのが、3m近い大男の戦士ゴリヤテでした。一対一の決闘を呼ばわったゴリヤテに、イスラエルは恐れおののき沈黙しました。
朝に夕に、ゴリヤテは、40日にも渡ってイスラエルを愚弄していました。
上三人の兄たちの安否を問うために父に使わされてきたのが、ダビデでした。ゴリヤテが主を愚弄するのを聞いたダビデは憤り、決闘に名乗り出ます。
それを耳にしたサウルは、ダビデを呼び寄せますが、問題になったのは、彼に兵士としての経験がないことでした。
ダビデは、獅子や熊から救い出してくださった主は、ペリシテ人からも救ってくださると確信して告げました。
ダビデは、あてがわれた不釣り合いなサウルの武具を脱ぎました。サウル王の代理ではなく、神の代理として戦いに臨んだのです。
ダビデが手にしたのは、石投げだけでした。主の御名こそ、主の戦いの最大の武器なのです。
一撃必中。ダビデの放った石はゴリヤテの額を撃ちました。ダビデは、崩れ落ちたゴリヤテに走りより、彼の剣を抜いて、その首をはねました。
均衡が破れ、ペリシテ軍は総崩れ、戦いは、イスラエルの圧勝でした。
サウルは、ダビデの名を尋ねました。ダビデは初めて、神の兵士としてイスラエルで認められたのです。
3.信仰の武具を身につけて
ダビデの力は、聖霊により、ダビデの勝利は、彼が日々積み重ねてきた神との深い交わりの上にありました。
福音を信じた私たちにも、ダビデと同じ霊が住まわれています。日々主と交わり、体験的に主を知ることを積み重ねてきたのか、問われます。
信仰とは、クリスチャンの日々の生活そのものです。今体験している私の状況は、これまでの信仰生活の総決算だと知りましょう。
準備なく無様に敗退することもあります。
その時には、打ち砕かれた心で主に立ち返り、勝利の時にも主の御顔を仰ぎ見ましょう。
勝利はむしろ、次の大きな試練の序章に過ぎません。
神は愛する子を訓練されます。今の試練が将来の計り知れない祝福につながっているのです。
信仰の戦いの武具は御言葉だけです。御言葉に生きる以上の力はありません。