聖徒伝150 ヒゼキヤ1 歴代誌Ⅱ29~31章 ヒゼキヤ王の宗教改革
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1. ヒゼキヤ王の即位・神殿修復 29章
即位したヒゼキヤ王はまず、神殿の復元に着手します。
祭司とレビ人により、アハズ時代の偶像の祭壇は除去され、神殿と祭具がきよめられました。
すべて律法にのっとって行われました。
レビ人の奏楽隊が賛美し、王とすべての者は主の前に礼拝しました。
会衆は感謝をもって献げ物をし、多くのいけにえが祭壇で焼かれました。
すべては神の御手の内にありました。
2. 一ヶ月遅れの過越の祭り 30章
神殿と祭司のきよめが間に合いませんでしたが、ヒゼキヤは一ヶ月遅れの過越祭を行うように命じます。
全イスラエルに通達が出されたのは、南北分裂以後、初めてのことでした。
アブラハム、イサク、ヤコブの神、主に立ち返り、従うよう促されました。
しかし、北王国の多くの民はあざ笑うだけでした。
上ってきたのは、エルサレム一部の人々だけだったのです。
ユダでは民の心は一つとされました。
祭りは律法通りに進められました。
問題が起こったのは、北王国の者たちが、異なる方法でいけにえを食べてしまったことでした。
ヒゼキヤ王は、とりなし祈り、主が民を癒やされました。
本来7日間の除酵祭は、さらに7日を加えて祝われました。
和解の食卓を囲んだ民の中には、北王国から逃れてきた者たちもいました。
南北のすべての信仰者がエルサレムに集ったのです。
律法通り、祭りが行われ、祭司が正しくとりなしを行い、神の定めた方法によって、イスラエルの祈りは、天におられる神に届けられたのでした。
3. 民の献げ物と宗教改革 31章
全土で偶像の祭壇は徹底して破壊され、日々の礼拝も回復されました。
祭司とレビ人が主の律法に専念できるようにという命令に応え、民は山のような献げ物を携えて来ました。
三大例祭すべてに十分過ぎる献げ物が備えられました。
幕屋建設の時を思わせるような出来事が起こったのです。
ヒゼキヤは、律法と主の命令に従い、宗教改革を成し遂げたのでした。
4. 私たちのささげるべき神の礼拝とは
ヒゼキヤ王の宗教改革の本質は、神の定めた方法に従い、心からささげる真実の礼拝にありました。
今の教会時代には、主イエスの福音を信じ、聖霊に助けられ、御言葉により礼拝することが求められています。
それが、主イエスが、サマリアの女に告げられた、御霊と真理による礼拝です。
ヒゼキヤが戦ったのは、真実の礼拝を妨げる偶像礼拝でした。
現代の信仰者の戦いも同様に、偶像礼拝が相手です。
現代の最大の偶像は、人間の正義です。
人間の正義が絶対化されるとき、拒まれているのは、罪人の唯一の救いの道である、福音そのものです。
私たちの最大の戦いの方法、それは、御霊と真理による、真実の礼拝です。
ますます堅く福音に立ち、御言葉を解き明かし、力を得ていきましょう。
主イエスの福音を信じ、聖霊に助けられ、御言葉によって礼拝をささげ続けて行きましょう。命と力はそこにあります。