聖徒伝152 列王記第二20章 ヒゼキヤの癒やしと奇跡 221002
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1. ヒゼキヤの地下水道 歴Ⅱ32:1~12
アッシリアの侵略に備え、ヒゼキヤは、エルサレム最大の弱点を補強しました。
城壁の外に湧いていた泉の水を都の中に引き込む水道を造ったのです。500mの岩盤を貫く大工事でした。
さらに城壁を回収し、砦を強化、防護を固めました。
ヒゼキヤは、最善を尽くして主に委ねたのです。
神の介入によって、アッシリアの侵略からユダは守られたのでした。
ヒゼキヤの水道の出口には、ヘロデ王の時代には、シロアムの池と呼ばれる水場が作られていました。
一人の盲人が癒やされるという主イエスの奇跡は、ここで起こったのです。
イエスがメシアと証明する重大な奇跡でした。
2. ヒゼキヤの癒やし 列Ⅱ20:1~11
病に伏せったヒゼキヤに、イザヤを通して死の宣告がされます。
イザヤが中庭を出ないうちに主の言葉がありました。ヒゼキヤは、即、悔い改めたのです。
3日目には癒やされ、15年寿命が延びると言われたヒゼキヤは、神にしるしを求めます。
影が十度戻る、時間がさかのぼるという驚きのしるしでした。
天地万物の創造主なる神は、時をも支配される方だと明らかにされました。
3. ヒゼキヤの死 列Ⅱ20:12~21
豊かな富を手にしたヒゼキヤは、高ぶって主の怒りを招き、悔い改めてゆるされています。
善王ヒゼキヤですら、過ちと悔い粗めを繰り返しました。
その頃、バビロンの王が来訪します。
イスラエルの神の驚くべき奇跡を耳にして、ユダと協約を結び、アッシリアに対抗しようと考えたのでしょう。
ヒゼキヤは、宝物庫まで見せ、バビロン王と信頼関係を深め、外交成果を誇りました。
しかし、イザヤは、ヒゼキヤに驚愕の預言を告げます。
都が破壊され、人々がバビロンに捕囚とされる時が来ると言うのです。
ただし、ヒゼキヤの時代には、滅亡は来ないとも告げられました。
ヒゼキヤは、主が示された憐れみに感謝しました。
ヒゼキヤの亡骸は、歴代のユダの王で最も尊厳ある場所に葬られました。
4. 悔い改めに早い者になろう
ヒゼキヤの水道は、世界最古と言われ、今も水を流し続けています。
人事を尽くして天命を待った。それがヒゼキヤの信仰でした。
歴代のユダで最善の王だったヒゼキヤですら、何度か過ちを犯しました。
しかし、彼の偉大さは、誰よりも悔い改めが早かったことにあります。
信仰の道を歩み始めても、なお犯してしまう罪がありますが、悔い改めるなら主が赦してくださいます。
「もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。Ⅰヨハネ1:9 」
人はただ、福音を信じて救われます。救いは一瞬ですが、成長には時間がかかります。
私たちは過ちも犯します。
主は、私たちが罪を犯すことも前提に、悔い改めの道も与えてくださいました。
罪に気づかされて、すぐに悔い改められるのが、成熟した信仰者です。
ヒゼキヤやペテロに学ぶべきは、彼らの悔い改めの早さにほかなりません。
悔い改めを拒む思いこそ、私たちにこびりつく罪の本質だと知りましょう。