「教会のメンバーって? 教会籍? 教会員?」 …鹿追教会の場合
①いろんな宗教のメンバー
日本の各宗教の信者の数を合わせると、総人口よりはるかに多くなるそうです。△△神社の氏子で、○○寺の檀家というような人が多いのですね。
生まれた子どもが、自動的に信者になる宗教も結構あります。一度、ある宗教団体の主催する集会に出て以来、その宗教の信者にカウントされてしまった、なんて話も聞きます。
②キリスト教のメンバー
比較すると、キリスト教は、かなり厳密に信者を定義しているように感じます。
多くの教会では、信仰告白をして洗礼を受けると、「教会籍」が作られます。名前、出生、住所などに加えて、洗礼を受けた日などが記されているのが教会籍です。
引っ越しなどで他の教会に移る場合には、双方の教会の承認を経て教会籍も移すのが慣例です。現に、礼拝に出席している教会員と、名簿上だけの教会員を区別している教会も多いです。
日本におけるキリスト者の割合は1%未満と言われますが、ある統計では、自分はクリスチャンだと自覚している人が6%に及んだそうです。
③日本の教会と教会籍
日本で「所属教会は?」と言うと、礼拝している教会とは別に、教会籍を置いている教会を指すことが多いようです。戸籍と住民票の記載が異なる人が多いのと似ています。
戸籍という家族単位の制度を採用しているのは、世界でも日本と韓国だけだと聞きます。他の国々の教会では、教会籍を日本ほど重視しないようです。
入れ替わりの激しい、海外の日本人教会では、教会籍を移すことを、あえて求めないところもあると聞きました。
④聖書フォーラムの場合
私たちの属する聖書フォーラムは、信徒の自主的な聖書研究サークルから始まったところが多いためか、メンバーシップも全般に緩やかなようです。
鹿追教会の現状を見ても、いわゆる「教会員」の枠を大きく超えたところで、いろいろな方のご奉仕や、献金があり、支えられています。2016年9月の開所式に来て下さった方々のほとんどは、鹿追の「教会員」ではない、他の教団教派や、聖書フォーラムの方々でした。
⑤聖書の記すメンバーシップ
「教会」と言った場合に、二つの側面があります。すべての教会は、一つのキリストの体なる「普遍的教会」であり、体の各部分にあたるのが「地域教会」です。
使徒の時代には、教会籍というものは存在せず、個々の地域教会は、全体で一つの普遍的教会として、ゆるやかにつながりあっていたようです。
クリスチャンかどうかは、イエス様の十字架の贖いと復活の福音を信じ、告白したかということだけです。
何より大切なのは、すべてのクリスチャンは、一つのキリストの体であるということ。真実の教会は一つだけです。
子どもたちも含めて、この場に集まり、共に礼拝を献げている人が教会員であり、キリストにある兄弟姉妹です。それが、私たちの教会の理解です。
この鹿追教会は、神様が招かれた、あなたの教会です。あなたを歓迎します♪