①使徒の働き 1:1~11 イエスの昇天 ルカの大宣教命令 聖霊降臨の約束
1. 著者ルカによる前書き
医師であり歴史家であるルカが、テオピロというローマの高官をスポンサーにして、ルカ福音書と使徒行伝が記されました。使徒行伝は、ルカ福音書のいわば続編です。
ルカが福音書のまとめとして強調しているのは、イエスが弟子たちと過ごした訓練期間です。
「いま泣く者は幸いです」との言葉通り、弟子たちは、イエスの死に涙し、復活に喜び笑いました。
これから弟子たちは、「憎まれ、嘲られるときに幸い」という御言葉を、身をもって味わっていくことになります。
2. 聖霊降臨の約束
復活したイエスが、弟子たちとの40日間で語ったのは、神の国の全貌だったことでしょう。
つまり、教会時代、携挙、大患難時代、メシアの再臨、千年王国、そして新天新地です。
教会時代の信者を導くのが、主が約束された助け主、聖霊です。エルサレムを離れず、聖霊を待つよう、イエスは命じられました。
聖霊が、信者の内に住まわれ、信仰の成長を導き、また福音宣教の力を与えるのです。
弟子たちの期待は、今すぐにでも千年王国が実現されることでしたが、イエスが王の王として再臨される時は、誰にも分かりません。
イエスが求められた、すべての信者・弟子の使命は、地の果てと呼ばれる異邦人世界にまでも、主イエスを証ししていくことでした。
この「大宣教命令」は、マタイ、マルコ、ヨハネの3福音書と、ルカの続編である使徒行伝に記された大切なものです。
3. イエスの昇天
この後、イエスは弟子たちの目前で、雲に包まれて天に昇って行かれました。
主イエスは、シャカイナグローリーに包まれて、栄光の姿で、父なる神によって上げられました。そして、父なる神の右の座に着かれたのです。
主イエスは、昇天の時と同じ、栄光の姿で再び戻って来られます。
立ちすくんでいた弟子たちは、天使に促されてエルサレムに戻りました。
4. 天のイエスを仰ぎ見る、
イエスが昇天された場所から、わずか900mあまりの距離のエルサレムに、聖霊が降り、福音宣教が開始されていきます。
主の栄光を見上げ、讃えた弟子たちは、遣わされた宣教の場で力を与えられるのです。
私たちは、天におられる栄光の主イエスを礼拝します。そして、それぞれが遣わされた場で力を与えられ、主イエスを証しし、用いられていくのです。
あなたは、ここから、どこに遣わされ、誰に証しをするよう、促されているでしょうか?
「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。
そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。使徒1:8」
※2017年10月22日のメッセージ要約です。動画は、こちらへ!!