おしどり夫婦にも訪れる夫婦の危機の乗り越え方
1.おしどり夫婦が別れる時 夫婦の歩みの困難さ
おしどり夫婦と呼ばれていた夫婦が、泥沼離婚をした。有能で、家事も完璧にこなし、同僚の面倒見も良く、慕われてたのに…。そういう話は、少なくありません。
仕事の有能さや世間の評判と、夫婦の関係というのは、別のことだと改めて教えられます。
どんなに仕事上有能な人でも、むしろ、そういう人だからこそ、家庭で大きな問題を抱えてしまうことがあります。
夫婦として歩むということは、それだけ大変なことなのですね。
2.夫婦の歩みを支えるもの 結婚式の誓い
家庭というのは、それぞれに独特の小さな文化を形作っています。別々の家庭、異なる文化で育ってきた者同士が一緒になる。結婚は、お互いにとっての異文化体験だとも言えます。
さらに、性格の違い、生活のリズムの違い、こだわりや考え方の違い…。一緒に生活を始めてみれば、様々な違いが露わになっていきます。
加えて、トラブルや困難も生じます。経済的なこと、子どものこと、病気や不意の事故、互いの家族や親族の問題…。
自分たちの努力だけでは、どうしようもないことが、結婚生活においては、必ず起きます。
そのときに問われるのが、夫婦が信頼できる共通の土台があるかどうか、ということです。
そのような夫婦の危機、家族の危機において、力を発揮するのが、結婚式の誓いです。
健やかなる時も、病めるときも…、生涯愛を貫くことを誓った、あの誓いです。
結婚式の誓いで、最も重要なことは、この誓いが天地を造られた神の前でなされた、ということです。それはつまり、神ご自身が、誓いの保証人となられたということです。
保証人とは、もしもの時に身代わりになる人のことです。
結婚されたお二人が、困難に陥ったときに、結婚式の保証人である神様がご自身が身代わりとなって、お二人を助けてくださるということです。
そのことを、どうぞ思い起こして、神様に助けを求めてください。
3.結婚式の保証人である神様を信頼し、祈る
何を祈ったらよいか。何も飾る必要はありません。思いのたけを、神様にぶつければ、それでよいのです。
それに加えて、一つのことを祈られたら、と思います。
「神様、あなたが、私たちを夫婦を出会わせられ、夫婦としてくださいました。どうぞ、私たちの結婚の保証人として、私たち夫婦の危機を助けてください。」
自分の限界を認め、力の及ばないところは、神様を信頼し、委ねるということです。
「わたしには、できません。これ以上無理です。でも、神様が助けてくださるなら、できないことはありません。」と。
祈ったことには、必ず、神様の答えが返ってきます。
ふとした気づき、心に響いた言葉、思いがけない出会い…、神様の答えには、いろんな形がありますが、心を開いていれば、必ず、これと分かります。
見過ごしても、手を変え品を変え、神様が働きかけてくださいますから、受け取るチャンスは何度も与えられます。
その中で、何かの行動が求められていると感じたら、素直にそれを実行してください。
自分の非を認めて謝るとか。やらないでいたことを実行するとか。何かの形で愛情を表現するとか。
結婚式の保証人である神様は、いつでもお二人と共におられ、共に歩んでくださっています。
神の子イエス・キリストの別名は、インマヌエル、「神が共におられる」です。
共におられる神様に信頼し、神様から聴いてください。
神様から聴くことを身につけていくときに、夫のこと、妻のこと、家族のことも、よく聴けるようになってることに気づかされていくことでしょう。
神様は、お二人が、結婚の誓いをしたあの時から、保証人として、お二人と共に歩んでおられます。しかし、お二人が、神様の存在を認め、頼らなかったら、神様が、お二人を助けることはできません。
結婚式の誓いは、ただの儀式ではありません。神様への約束であり、その約束に、神様が必ず答えてお二人を守られるという、確かな保証なのです。
どうぞ、お二人の結婚式の主である神様を信頼して、歩んでいってください。それが、夫婦にとっての最大の助けです。