Q:クリスチャンは、左?それとも右? 信仰と政治を考える
目次
Q:クリスチャンって、政治的にはどういう立場ですか?
右派? 左派? 保守? 革新? どうなんでしょう?
1.クリスチャンは、右にも左にもいます!
日本の国会に、超党派のクリスチャン議員の会があり、与党も野党も、様々な政治的立場の人が集っています。
歴代のアメリカ大統領は、民主党も共和党も、みんなクリスチャンでした(少なくとも表向きは)。
これが、個々の政策についての考えとなれば、クリスチャン内にも、さらに様々な立場や主張があるでしょう。
2.信仰は一つ。適用は様々!!
イエスの十字架の贖いと葬りと復活による福音を信じる。信仰は一つだけです。主が明確に命令されていることには、ただ素直に従うだけです。
一方、個々の判断で任されていることもあります。それをどう適用するかは、一人一人違います。置かれている状況は、みんなそれぞれ違うからです。
イエスの弟子たちの中には、熱心党のシモンという国粋主義者もいれば、イスラエルの裏切り者呼ばわりされた徴税人のマタイもいました。
パリサイ派だったパウロは、ユダヤ議会で言えば、野党の立場でした。
世の中では激しく対立していた者たちが、ただ、主イエスを信じる信仰によって、一致していたのです。
3.待ち望むのは神の国!!!
完全な統治機構が地上に建てられるのは、再臨された主イエスが王となる神の国・千年王国においてです。
それまでは、人間のどんな国も組織も不完全であり、すべてのクリスチャンが同意できる政治などありません。
神の意志を完全に反映した政党など存在しない以上、クリスチャンの政治的立場が多様なのは当然です。
政治的立場の相違は、適用の範囲です。同じ教団教派、同じ教会だから、同じ政治的立場に立たねばならないなどということはありません。
クリスチャン個々人の政治的意見の表明は自由になされてよいと思いますが、一つの政治的立場が強要されるなら、教会が人間的な支配の下に置かれてしまいます。
聖書には、世の権威に従いなさいという命令があります(ロマ13:1)。すべての権威は、神から来るものからです。
ですから、クリスチャンは、国が定めた法秩序に従います。
ただし、主を主として礼拝するという信仰に関わること。主の明確な定めに反することについては、主の命令を優先します。それが原則です。