聖徒伝64 ヨシュア⑥ ヨシュア記16~19章 12部族の相続地 御国の相続を待ち望みつつ
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※動画・訂正
動画内で、アブラハムの最初の礼拝地をベテルと言っていましたが、シェケムの間違いです。
ベテルは、ヤコブが天のはしごを夢に見た地。アブラハム契約を継承し、記念した地です。
上記のPDF資料では、訂正済みです。
1.ヨセフ族の相続地 16~17章
マナセ族、エフライム族の二部族からなるヨセフ族。ヤコブの長子権を引き継ぎ、人口も最大の彼らには広大な土地が与えられました。
エフライム部族の土地には、アブアハムの最初の礼拝地であり律法の碑が設置されたシェケムをはじめ、ヤコブがアブラハム契約を引き継いだベテル、長らく契約の箱が置かれたシロがありました。
征服できなかった南西のゲゼルは国際的な交通の要衝地であり、ここを手にするのは、後のソロモン王の時です。
マナセ族は、既得のヨルダン川東岸に加え、西岸にも土地を得ました。
息子のないまま死んだツェロフハデの5人の娘達は、モーセの時に約束された相続地を得ています。
男子の相続者がいない場合、近親の責任ある者が土地を相続することが律法で定められており、この時、それが施行されたのです。
神の約束の相続地は、こうして、それぞれの部族の中で受け継がれていくこととなります。
マナセ族の未征服地には、メギドがありました。ハルマゲドン(最終戦争)の舞台となる、あの地です。
ヨセフ族の相続地の多くは山地で、平地には敵の戦車を持つ強敵がいました。
不平を言った彼らは、ヨシュアから、山地を切り開き、敵と戦って勝ち取るよう、促されています。
困難な試練でも、主が命じられたなら踏み出さなければなりません。
勝利は約束されています。過ぎ去った後、結果を見れば、困難に見えた地こそ、最善であり、最短であったと分かります。
2.残り七部族の相続地 18~19章
なお相続地を手に入れていない7部族がいました。
ヨシュアは、偵察隊を派遣し、詳細に土地を調査した上で、くじを引かせ、相続地を定めました。
特に重要なのは、ベニヤミン族の地です。ここに、後に都となるエルサレムが含まれているからです。
ユダ族との境界にあったエブス人が支配するエルサレム。ダビデ王が占領するのは、数百年後のことです。
小さくとも勇壮で知らせたベニヤミン族。使徒パウロが、この部族です。
シメオン族は、ユダ部族の中に、点在して相続地を得ました。
先祖のシメオンとレビがシェケムで虐殺を犯したことが、子孫の相続に影響しています。
3.ヨシュアが手にした真の相続地
ヨシュア自身は、小さな土地を最後に得ました。
同族のヨセフ族が不平を言った山地を拓き、町を築きました。
ヨシュアは、最後まで主に従い、困難な使命に向かい続けました。常に求め続けたのは、主の御心です。
12部族の相続地の分割は、幕屋の主の栄光の前で成し遂げられました。
神の目に、すべては成し遂げられています。
信者には、千年王国で約束された相続地が約束されています。
一方、福音を信じて、主のものとされてなお、私たちの内に残る未征服の地があります。
自分の弱さ、欠けを吟味することが求められます。
自分で自分は変えられません。
時間、労力、お金、与えられた恵みを主の働きのために献げていきましょう。
御言葉を学び、繰り返し味わい、適用していきましょう。
信仰者の課題は、信仰の歩みによってのみ解決されます。次の一歩を踏み出して行きましょう。