聖徒伝102 ダビデ篇18 サムエル記第二21~22章 「主の約束に希望を置いて」 ダビデの歌
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1. サウル家への報い 21章1~14節
盟約を破り、ギブオン人を殺戮した罪の責任を、主はサウルの一族に負わせ、ヨナタンの子メフィボシェテを除いて、7人の子孫が犠牲となりました。
7人の内、2人の母リツパは、彼らの遺体を7ヶ月にわたって守りました。
これを聞いたダビデは、かつてヤベシュ・ギルアデに葬られたサウルとヨナタンの骨を、7人と共にサウルの父の墓に丁重に葬ったのでした。
2. ダビデの最後の戦い 21章15~22節
再びペリシテの戦いがあったとき、ダビデの衰えは明らかでした。
戦いは、巨体の強敵を討ったアビシャイはじめ、部下たちの活躍で勝利。ダビデは、前線には出ないよう部下に説得され、ついに一線から退くことになりました。
しかし、部下たちは、あのゴリヤテの子孫ら4人の巨人を打ち倒し、イスラエルの神の名をさらに知らしめました。
3. ダビデの歌 22章
この歌は、ダビデ契約に言及していることから、ダビデ王がエルサレムに契約の箱を担ぎ上げた以降に、歌われたものと思われます。まさに、ダビデが、信仰生涯のピークで献げた歌です。
ダビデは、わが岩、わが砦と、神の守りを象徴する言葉を列挙し、主の御名を讃え、主の守りに感謝しています。
王に執拗に追跡された荒野の逃亡生活、同胞の裏切り、異邦人の脅威…。 死の波、滅びの激流と呼ぶほどの苦難を経て、ダビデの叫びは、天の宮におられる主に届いたのです。
苦しみの極みにダビデは、来るべきメシアの姿を見ました。
神の栄光を身にまとい、最高位の天使ケルビムを引き連れて現れるメシア。それは、再臨の主イエスの姿に他なりません。
天地を造られた神ご自身であるメシアが、世界を完全に造り変えられる時が来るのです。
ダビデが敵から救われたのは、主の約束を信じて義とされたからでした。人は、神の約束を信じて救われます。
主は、正しい者も悪しき者も、公正に裁かれます。そして信仰者の行く道を照らし導き、道を開かれ、妨げを乗り越える力を与えられるのです。
高い岩山の上に立つ鹿のように、御言葉に信頼して歩む者を、主が訓練し、さらなる戦いに備え、強められます。
主が、弱く小さな私たちを用いられるのは、戦利品を得させるためです。
ダビデの勝利はすべて主からのもの。ダビデが周辺の国々を打ち破ったように、メシアが、すべての異邦人をも完全に治められる時はきます。
主は契約に従い、ダビデに永遠の王座を約束し、彼の系譜を堅く守り、子孫に、永遠の王メシアを立てられます。
4. 再臨の主イエスこそ、希望、力
ダビデの生涯は、主の約束に堅く立ち、主に献げられました。
あなたの生涯の後に残るのは、主に献げたものだけです。主は救いを成し遂げられ、福音を信じる者を永遠の御国に招き入れられます。
真実の王、メシアが治める世界こそ、私たちが約束されたゴール。
再臨の主を切に待ち望み歩みましょう。