十勝の鹿追町 聖書と人生のいろいろ

福音派はハルマゲドンを起こそうとしてる?

 
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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 執筆者は、牧師:三浦亮平です。

「福音派は、最終戦争(ハルマゲドン)を熱望するがゆえに、アメリカ,イスラエルと、イランの戦争を強く支持している。」

最近流布している、この言説が、いかに誤ったものか、三つの点から解説します。

 

➊福音派とは何か?

「福音」は、ギリシャ語だとエゥアンゲリオン、英語ではグッド・ニュース。よい知らせという意味です。

では、この福音・よい知らせとは何か?
「神の子イエス・キリストが、私たちの罪のために十字架で死なれ、葬られ、死を打ち破って復活された」ということです。

私の罪のために、十字架で死なれ、復活されたイエス・キリストをただ信頼することで、すべての罪人に注がれる神の怒りから救われる。

福音派とは何か、いろんな人がいろんな定義をしていますが、最もシンプルに説明するなら、この「福音」をそのまま信じている者が、福音派ということです。

聖書の記す救いの原則は、「福音」を信じる信仰によって、神の恵みによって救われる、ということです。
この原則を、神学的には、信仰義認と呼びます。

罪ある人間がどんなに努力しても、神に認められるような正義にはたどりつけない。イエスに信頼するしかない、ということです。

 

➋福音派の信じる終末論とは?

十字架で死んで復活されたキリストは、天に昇られた。そして世の終わりに、世界の王として戻ってきて、世を裁き、永遠の神の王国を建てられる。
それが、聖書の記す終末論の大枠です。キリストが再び地上に戻ってくることを、再臨と言います。

重要なポイントは、いつキリストが戻ってくるか、再臨の時は、「誰も知らない」ということです。

「ただし、その日、その時がいつなのかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。ただ父だけが知っておられます。新約聖書 マタイ福音書24章36節 」

人間的な努力よって、キリストの再臨を早めることはできません。

ですから、福音派のクリスチャンは、人為的に世界的な戦争を起こして、キリストの再臨を早めようなどとは考えません。

それは、キリストの教えに反しています。

 

➌この戦争は最終戦争(ハルマゲドン)?

世の終わりにやってくるとされる、7年間の大災厄の時代を、大艱難時代・艱難期と呼びます。

この七年間の大艱難時代の最後に、反キリストという悪魔の化身のような人物が、世界中の軍隊を結集させて、イスラエル民族を殲滅しようとエルサレムに攻め上ってきます。これがハルマゲドンです。

軍隊の集結地とされる、イスラエル北部のイズレエル平原に古来からある要塞が、ハル・メギド(メギドの丘)。ハルマゲドンの語源です。

世界中の軍勢がイスラエルに攻め上ってくるのが、ハルマゲドンですから、現在のイランの戦争は、ハルマゲドンとはほど遠いものです。

イランは、イスラム革命以降、イスラエルの殲滅を国是として来ましたから、ハルマゲドンに重なるイメージはいくらかあるとは言えるでしょうが、せいぜい、それくらいのことです。

このように、「最終戦争(ハルマゲドン)を熱望するがゆえに、アメリカ、イスラエルと、イランの戦争を強く支持している。」というこの言説は、福音派の信仰とは根本的に相容れないものであり、あまりにも歪んだ見方であると言えます。

 

現実を見ましょう!!

人には、人も世界も変えられない。それは、神だけができること。
この聖書の原則に固く立つ福音派のクリスチャンは、リアリストです。
一人一人のクリスチャンに求められているのは、目の前のことについて、神と人に誠実に歩むことです。

トランプ大統領の最初の当選の時には、福音派の多くがトランプ支持に動くことで、キャスティンボードを握るような状況が出現したわけですが、この時の福音派の位置づけは、日本で言うなら、自民党と連立を組んで多数与党だったときの公明党くらいではないか、というのが私の理解です。民主党と共和党が拮抗する状況だったからこそ、福音派は存在感を持ったということです。

トランプ大統領の二度目の当選の際には、イーロン・マスクのようなテック企業のCEOが指示にまわるなど、より大きな動きがありました。
福音派は、指示するグループの一つにすぎず、現トランプ政権は、様々なグループの影響力の上にあります。

 

アメリカ側からの、この戦争の目的は、公式に何度も表明されています。
イランの核兵器開発をやめさせること、です。

イランは、国際社会を欺いて核開発を進め、テロを輸出してきました。
イランは、国内のデモで何万もの国民を惨殺しています。周辺諸国を無差別に攻撃しています。

イランの行動の背後には、イスラム過激主義に基づく、終末思想があります。
イスラム革命を世界中に波及させ、最終戦争を引き起こし、それによってマフディ、彼らにとっての救世主を待望する。

たとえば、もし、地下鉄サリン事件を犯した時のオウム真理教が核兵器をもっていたら? と考えてみてください。
イスラム過激主義の革命防衛隊が廃するイランが核兵器を持つということは、まさにそういうことです。

不思議なことに、福音派がー!!と叫ぶ人々は、イランの現実には口を閉ざしています。

最終戦争を熱望するがゆえに、テロと戦争を続けている、という言説は、イランについてこそ合致します。

皮肉なことです。

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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 執筆者は、牧師:三浦亮平です。

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