クリスマスメッセージ 3分で読める? 聖書 はじめから終わりまで
目次
1. 天地創造
初めに、神は天地を創造され、人間に全地をゆだねられました。
「この木の実だけは食べてはならない」という、ただ一つの約束を守るなら、人間は永遠に楽園で生きることができるはずでした。
2. 堕罪
ところが人間は、神との約束を破ってしまいました。神のようになれるというサタンの誘惑に負けたのです。
神から離れた状態が「罪」です。罪を犯して以来、人間は、裸を恥じ、神を恐ろしく感じるようになりました。
心を裸にされて平気な人がいるでしょうか? 私たちにの内には、誰しも、人には見られたくない闇があるのではないでしょうか?
「死」は、神との断絶です。人間は霊的に死に、肉体的にも死ぬものとなりました。また、男は労働の苦しみ、女は出産とそれに伴う苦しみを味わうようになりました。
3. メシアを送る。神の救いの約束
しかし、神は、人間を見捨てず、救い主を送ることを約束されました。
「お前と女、お前の子孫と女の子孫の間にわたしは敵意を置く。彼はお前の頭をくだき、お前は彼のかかとをくだく。創世記3:15」
命と引き換えに「お前(サタン)」に勝利する「女の子孫」こそ、処女マリアから生まれるメシア、イエスです。
4. 罪を重ねていった人間
人間は、罪を重ね、殺人を犯し、神に背き続けました。大洪水によって、楽園だった世界は完全に壊れました。
さらに巨大な塔を築き、自ら神になろうとした人間は、それまで一つだった言葉を、神によってバラバラにされてしまいました。
人間が罪を重ねる中、それでも神の救いの計画は前進していきます。
5. アブラハムとの契約
神の救いの計画が、いよいよ具体的に動き出します。
神は、アブラハムという一人の人から一つの民族を生みだし、その民族を通して人類を救いへ導いていくのです。
「地上の氏族はすべて、あなたによって祝福に入る。創世記12:3」
アブラハム、2代目イサク、そして、3代目ヤコブから12人の息子が生まれ、イスラエル12部族の始祖となりました。
6. イスラエル民族の誕生
饑饉を逃れてエジプトに移住したヤコブの一家は、400年後には、二百万以上の一大民族イスラエルに成長しました。
奴隷の苦難にあったイスラエルを、神は、モーセを指導者に立て、エジプトから脱出させ、約束の地へ向かわせました。
「わたしは必ずあなたと共にいる。このことこそ、わたしがあなたを遣わすしるしである。出エジプト記3:12」
7. イスラエルの背きと試練
約束の地カナンに王国を築いたイスラエルでしたが、繁栄は長続きしませんでした。道を外れ、偽りの偶像を拝み、神の裁きを招いたのです。
王国は、バビロニア帝国に滅ぼされ、エルサレムの都も破壊されました。これが、バビロン捕囚という出来事です。
以後、数百年間、イスラエルは、様々な帝国の支配下で苦難を味わいます。
8. それでも進む神の救いの計画
神に背き、罪を重ねたイスラエル。しかし、どの時代にも少数の真実の信仰者がいました。
中でも、神の言葉を民に取り次ぐ預言者たちによって、神の救いの計画の全貌が次第に明らかにされていきました。
救い主は、
…イスラエルのユダ族から生まれ、(創世記40:10)
…ダビデ王の子孫に生まれ、(サムエル記下7:12)
…ベツレヘムで生まれ、(ミカ書5:1)
…処女から生まれるのです。(イザヤ書7:14)
9. メシア、イエス・キリストの誕生
預言通り、メシアは、ユダヤのベツレヘムで、処女マリアから生まれました。
最初に、この嬉しい知らせを天使から受け取ったのは、荒野で野宿をしていた貧しい羊飼いたちでした。
羊飼いたちは、天使の告知通りの赤ん坊を見つけました。
石の飼い葉桶に、死者を包む布で巻かれていた、その子こそ、十字架の死によって、私たちを神の怒りから救う、イエス・キリストでした。
10. 東方の博士たちの来訪
神の栄光(シャカイナグローリー)に導かれ、2年後、ペルシャから東方の博士たちがメシアを訪れ、礼拝しました。
彼らは、バビロン捕囚時代のユダヤの預言者ダニエルの預言を受け継ぎ、メシアの到来を待ち望んでいたのです。
時の残忍な支配者ヘロデ王に命を狙われた幼子イエスは、ヨセフ、マリアと共にエジプトに逃れます。帰還したイエスは、ナザレの町で成長しました。
12. イエスの公生涯
イエスのメシアとしての活動は、30歳から始まりました。
イエスは、重い病気や障害を癒し、数々の奇跡を行い、聖書を正しく解き明かして、ご自身がメシアである証拠を人々にはっきりと見せました。
11. メシアの十字架の苦難と死
イスラエル指導者と多くの民は、イエスを悪霊呼ばわりし、神を名のり冒涜したと拒み、捕らえ、嘲りの内に十字架刑へと追い立てました。
支配者ローマによって処せられた十字架上で、イエスは叫びました。
「父よ。彼らをお赦しください。自分が何をしているか知らないのです。ルカ23:34」
13. イエスの葬りと復活
イエスは死んで墓に葬られ、三日後に栄光の姿で復活されました。弟子たちがその証言者となりました。40日後、イエスは天に昇って行かれました。
14. 世界宣教
十字架の死から50日後のペンテコステの祭りの日。聖霊を受けた弟子たちは、イエスこそ、預言されたメシアであると宣言しました。
世界中へ宣べ伝えられてきた福音とはなんでしょうか。
それは、「イエス・キリストが、わたしの罪のために十字架にかけられ、死んで葬られ、復活された」と信じて、今も生きておられイエスを人生の主として迎え入れる。ただそれだけで、神の怒りから救われるという、良き知らせです。
15. 世の終わり
イエスは、王の王として再び来られます。地上から悪を一掃し、世界を神が元々造られた楽園へと回復されるのです。
信じたすべての者は、復活の体を与えられ、永遠に喜びの内に生きるのです。
Illustrated by takeshi terashima