動画&まとめ マルコ14:32~52 主の御心だけを求めて 主イエスのゲツセマネの祈り
1. ゲツセマネの祈り 14:32~42
オリーブ山のゲツセマネ。オリーブの搾り場で、主イエスは自らの命を砕いて最後の祈りをささげられました。
イエスが驚愕し、重く受けとられたのは、十字架の真実の意味は、父なる神との完全な断絶だということでした。
それが、神の怒りの杯を飲み干すということです。
完全に一つである父なる神と御子との断絶。それは、神の子が悲しみで死ぬほどだと言われるまでの、私たちの想像を絶する苦しみでした。
「しかし、わたしの願うことではなく、あなたのみこころのままを、なさってください」と祈られた主イエス。
私たち、すべての罪人が受けるべき神の裁きを受けられることを決意されたこの時、史上かつてない激闘の、主イエスの勝利が決したのです。
この後、イエスは自ら、粛々と十字架に向かって行かれます。
イエスの決死の祈りの傍らで、三度にわたって眠りこけていた弟子たち。誰一人、主イエスの戦いに関与することはできませんでした。
私たちに必要なのは、自分自身の弱さを覚え、主に助けを求め、祈ること、それだけです。
2. イエスの逮捕 14:43~52
そこに、ユダが兵士たちを引き連れてきます。過越の食事の席を離れ、密告し、弟子たちだけが知る祈りの場へ先導してきたのでした。
師への敬愛を示す口づけが、イエスを引き渡す裏切りの合図となりました。
この時、相手の耳を切り落としたペテロをイエスはいさめました。霊的戦いおいて、剣は何の訳にも立ちません。
主ご自身が支配される時の中で、イエスは自ら捕らえられ、十字架に向かわれました。
この後、イエスについて来た一人の青年が捕らえられそうになり、、上等な亜麻布の服を脱ぎ捨てて逃げ出しました。
これは、著者のマルコ自身のことだと思われます。私たちの決意は、この程度のものなのだと教えられます。
3. メシアは砕かれ、聖霊が注がれる。
オリーブの実が砕かれ、絞られてオリーブ油ができます。
オリーブ油は聖霊の象徴。イエスは、その身を砕き、命を絞り出されました。
今、福音を信じたすべて人に、聖霊が住まわれ、聖霊の力が与えられています。
逃げ出した弟子たちの上に、この50日後には聖霊が降ります。
弟子たちは、イエスを殺した人々の前に立ち、聖書を説き明かし、福音を宣言し、悔い改めを迫りました。
聖霊がもたらす最大の力は、御言葉を理解し、説き明かし、そして、福音を宣言する力です。
史上最大の霊的戦いに、主イエスはひとりで勝利されました。
多勢は決し、小さな局地戦が世界の各地で行われているのが、今という時代です。
私たち一人一人の小さな戦いにおいても、戦われるのは主ご自身です。
私たちの弱さも罪も知り尽くされた主が、行きなさいと言われます。ただ主に信頼し、歩み出していきましょう。