十勝の鹿追町 聖書と人生のいろいろ

聖徒伝69 士師③ 4~5章 女預言者デボラ 「目覚めよ 起きよ 神の子らよ」 

 
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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 執筆者は、牧師:三浦亮平です。

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【メッセージアウトラインPDF・資料はこちら➡】 69_士師記③_4~5章_デボラ_210131

1.士師デボラ 4章

再び背教に陥ったイスラエルは、北の要塞都市ハツォルを治めるカナンの王ヤビンに圧迫され、最強の戦車部隊を率いる将シセラに苦しめられました。

この時、イスラエルを裁いていたのが女預言者デボラでした。指導者不在のイスラエルの危機的状況が現れています。

 

デボラは主に命じられ、ナフタリ族のバラクに、ゼブルン族と共にタボル山に陣を敷くよう告げます。彼らこそ、カナンによって最も抑圧された部族でした。

主の臨在の保証として同伴を求められたデボラは、バラクと共に上りました。

一方、ハツォルの将シセラは、精鋭の戦車部隊を、タボル山のふもと、キション川に集結させます。

 

突然の豪雨でキション川に濁流が押し寄せ、地はぬかるみ、戦車隊は身動きできなくなりました。

そこにバラクの軍勢が襲いかかりました。イスラエルの圧勝でした。

 

シセラが逃げ込んだのは、ケニ人ヘベルの天幕でした。

モーセの舅イテロの子孫ケニ人にも、神に反逆者し、カナンと友好関係を結ぶ者がいたのです。

ヘベルの妻ヤエルは、熟睡していたシセラのこめかみに杭を打ち込みました。

バラクが来たときには、シセラはすでに事切れていました。

 

これを緒戦として、イスラエルの勢力は増し、ついには、カナン王ヤビンを滅ぼすに至りました。

デボラの時代には、40年の平和が保たれたのでした。

 

2.デボラの歌 5章

5章のデボラの賛歌。この歌では、まず、イスラエルを約束の地に導き入れた主を讃えられます。

続いて歌われるのが背教のこの時代です、富者も権力者も沈黙する中、民衆が戦いに結集しました。

さらに戦士達の勇姿が歌われます。主の御使いなるメシアご自身が、天の軍勢を率い、天候をも用いて勝利を勝ち取られたと讃えられています。

 

この歌は、低き者が、主を信頼して高く上げられる逆転の歌です。

ハンナの歌(サム2章)、マリアの賛歌(ルカ1章)にもつながります。

主は何もない小さき者に目をとめ、用いられる方です。

究極的には、人となられた子なる神メシアが、誰よりもへりくだり、イスラエルと人類の罪の購いを、十字架の死によって成し遂げられるのです。

 

3.何者でもない私を主は用いられる

士師は、称号でも地位でもありません。神が立て、用いられたという以外、士師たちには何もないのです。

“私には何もない、主ご自身が裁かれる。”それが、裁きの原則です。

真の士師・さばきつかさは、唯一の神です。

 

聖書には4人の女預言者が記されています。ミリアム、デボラ、フルダ(Ⅱ列22:14)、アンナ(ルカ2:36)です。

彼女たちの背後に共通してあるのは、いずれもイスラエルの霊的混沌と危機の時代だったことです。

律法を継ぐアブラハムの子孫である男達の中に、真の指導者たる人物が乏しかった現実があらわにされています。

 

混沌の士師の時代、弱者、少数者に焦点が当てられました。

低き者、小さき者に、危機の時代こそ大きなチャンスが与えられます。

主は低くされた者を、ただ信仰のゆえに、高く引き上げられるのです。

究極のへりくだりの主イエスにこそ、聞き従って行きましょう。

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